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2022/12/15

プロ野球2軍構想の本拠地候補 静岡市の「清水庵原球場」とは? 過去に2軍戦開催

静岡市清水区にある清水庵原球場

■東京都の「ハヤテインベストメント」 2024年春の新規参入目指す

静岡市にプロ野球の新球団を創設する動きが進んでいる。都内にあるベンチャー企業「ハヤテインベストメント」が、2024年春の新規参入を目指すと発表。本拠地は静岡市の清水庵原球場が有力になっている。静岡県内最大級の広さを誇り、過去にはイースタンリーグの湘南-楽天戦が開催されている。

 

プロ野球12球団と日本野球機構(NPB)は、2024年シーズンから、2軍に2つの球団を加える方針を固めている。新規参入は1軍を持たない2軍のみの球団で、現在の12球団が本拠地を置かない地域に限られる。

 

この動きに反応したのが、都内にある金融事業を手掛ける「ハヤテインベストメント」。新規参入を目指す意向をNPBに伝え、自社のホームページでも次のように発表した。

 

「静岡を本拠地とさせていただき、2024年春のプロ野球参入を目指します。NPBビジョンへの賛同はもちろん、私どものような中小企業に対しても門戸を開いていただいたことに対して深い感謝の念をいだきつつ、新たな挑戦に挑みます。野球振興に加えて、地域振興、ひいては『このような挑戦が許されるのだ』と日本社会の『温度』が上がることが我々の目指すところです」

静岡に新球団誕生となれば、清水庵原球場が本拠地の最有力候補

■本拠地は清水庵原球場が有力 収容1万人、2007年に2軍戦

ハヤテインベストメントが新規参入した場合、本拠地は静岡市清水区にある清水庵原球場が想定される。清水庵原球場は静岡市が所有し、公益財団法人が運営管理している。清水駅からバスで20分の最寄り停留所から徒歩5分。東名高速の清水ICから車で5分の距離にある。

 

プロ野球の公式戦が開催できる3万人収容の構想もあったが、1万人規模で2005年5月に完成した。両翼は100メートル、中堅は122メートル。内野はクレーで、外野は天然芝となっている。

 

高校や大学野球の公式戦の会場となっており、今年11月には東京六大学と静岡県内の高校が対戦する「大学野球オータムフレッシュリーグin静岡」も開催された。

 

2007年8月11日にはイースタンリーグの湘南と楽天が対戦。試合は湘南が2-1で楽天に勝利している。

 

■来年4月に退任する田辺市長 11年前の公約にプロ野球団創設

清水庵原球場は野球だけではなく、ソフトボールやグラウンドゴルフ、レクリエーションなど、幅広く利用されている。硬式球での試合はできないが、両翼97メートル、中堅117メートルの第2球場も隣接している。

 

静岡市では、田辺信宏市長が初当選した2011年にプロ野球団の創設を公約に掲げたことから、球団誘致に積極的だった。田辺市長は来年4月の任期で市長を退くが「市長になる前からの夢だったんです。参加が実現できるように、清水庵原球場の本拠地化について、今後どんな受け皿をつくれるのか積極的に検討を進めてまいります」と話した。

 

NPBは2023年春頃に新規参入の申請を受け付け、応募した企業の審査をしていく方針。ハヤテインベストメントも、その審査を受けることになる。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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