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2023/05/23

生活相談件数過去最多 女性の相談内容は上位3つ不動 アフターコロナで変化も

「あざれあ」への昨年度の相談件数は過去最多

■「あざれあ」への相談件数6274件 前年度から718件増加

静岡県男女共同参画センター「あざれあ」に寄せられた昨年度の相談件数は6247件で、過去最多を更新した。相談内容は女性が「健康」、男性は「性の悩み」が最も多かった。新型コロナウイルス感染拡大による生活への影響が小さくなり、悩み事にも変化が生まれているという。

 

静岡市にある「あざれあ」では、男女が抱える様々な悩みについて相談を受け付けている。昨年度の相談件数は6247件。前年度から718件増加し、1993年の相談開始以降、最も多かった。内訳は女性が6114件で、男性は133件となっている。

 

女性の相談内容は「健康」が最も多い1214件で、全体の21.0%を占めた。次いで「人間関係」が17.7%、「家族関係」が16.4%と、上位3つは例年と同じだった。

 

■女性の相談内容 「生き方」や「くらし」など4項目急増

昨年度より大幅に相談件数が増えているのは「暴力」、「生き方」、「労働」、「くらし」の4項目。「暴力」は664件で前年より100件増え、全体で5番目に多かった。

 

「労働」は337件(+135件)、「生き方」は468件(+190件)、「労働」は337件(+135件)、「くらし」は244件(+125件)と1.6倍から2倍ほどに増加している。年代別では50代が最多で43.2%を占めた。40代は23.5%、60代が14.9%と続いている。「あざれあ」は、こう分析している。

 

「『経済的困窮により支援を受けたいが、対象になる制度が見つからない』、『仕事を失って思うように再就職できない』など、コロナ禍から社会が少しずつ日常を取り戻そうとしている中、環境の変化についていけず、孤立を深めている方からの相談が寄せられている」

 

■男性の相談内容10年間で倍増 最多は「性の悩み」

男性の相談件数は133件と女性ほど多くない。それでも、10年ほど前と比べ得ると倍増している。相談内容は「性の悩み」が4年連続で最多となった。27件で全体の20.3%を占めている。次いで、「夫婦関係」の16.5%、「健康」の15.0%となっている。女性の上位3つに入った「人間関係」と「家族関係」は、ともに11.3%だった。

 

「あざれあ」では電話相談の窓口を設けている。女性は平日と第2土曜日(電話:054-272-7879)、男性は第1、3土曜日(電話:054-272-7880)となっている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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