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2023/07/11

「かっこつけているだけになりかねない」 静岡県知事が釈明 不適切発言の給与返上問題

給与返上問題が再燃している川勝知事

■明言していた給与返上実行せず 県民から批判殺到

明言していた給料と期末手当の返上を実行していないことを批判されている静岡県の川勝平太知事が11日、定例記者会見を開いた。返上していない理由については「可決が難しい条例案を提案しても、かっこつけているだけになりかねない」、「自分の判断では寄付行為に当たるので返上できない」などと釈明した。

 

いわゆるコシヒカリ発言で、自身へのペナルティとして給料と期末手当合わせて約440万円を返上すると公言していた川勝知事。1年半が経っても返上に必要な条例案を提出しておらず、県民からは県庁に苦情の電話やメールが殺到している。

 

11日に開かれた定例記者会見では、自ら現状を報告した。2年前の県議会で辞職勧告決議案が可決されたことについて「大変重く受け止めている」とした上で、こう続けた。

 

「辞職勧告が常に突きつけられた身であると自覚して、県政運営に取り組んでまいりました。当時、私の給与と期末手当を返上するための条例案を提案しようと調整しましたが、結果として提案がかなわず現在に至っております」

 

■「自分で決められない」、「寄付行為で禁じられている」

記者からは昨年1月の定例会見で給与や期末手当を返上しなかったことを問われた際、明確に発言しなかったと指摘された。そして、給与と期末手当を返上するために条例案を出す意志があったのか、当時と今の心境を問われ、次のように答えた。

 

「知事の俸給は自分で決められません。返上する分を自分で出せばいいというのは寄付行為で禁じられています。返上する場合は条例案として提出して、議会で承認を得なければなりません」

 

「2月議会は、ともに仕事をしてきた2人のアドバイザーが解職に追いやられる非常に厳しい議会でした。4月からは参院補選や春の統一選に向けて、議員の皆さんも緊張した状態にありました。今回の6月議会でも議論が出てこなかったので条例案は出せないと。出しても通らなければ何のためにもなりません」

 

川勝知事は条例案を出す意志はあったものの、議会に提出しても可決されるとは限らない状況だったことから、条例案の提出を見送ったと説明した。記者から「返上したい気持ちは、ずっと持っていたということですか?」と質問されると、「そういうことです」と回答した。

 

■条例案提出は「かっこつけているだけになりかねない」

「できないものをしたいと言っても、かっこつけているだけになりかねません。できないものとあきらめて、いかにして御殿場を中心とした東部の発展に寄与できるかを、この4期目は一貫して考えてきました。返上したい気持ちと同じです。御殿場に対しては強い愛着をずっと持っていましたが、不適切発言で大変迷惑をかけた気持ちがあります」

 

給与の返上を表明してから1年半が経ち、議論が再燃していることについては「こういう話ができるようになったのはよかったのではないでしょうか。頭から受け付けないのとは違うので」と述べた。

 

別の記者からは、「議会で可決されるか否決されるかどうかは別にして、知事の姿勢として条例案を出すことはできます。1年半、出してこなかったことについて、どのように考えていますか?」と問われた。川勝知事は、それまでの説明を繰り返し「条例を通すには根回しなど様々な動きをしないといけません。それが許される状況か考えて、できないと思っていました」と説明した。

 

川勝知事は、あす閉会する県議会で発言の機会を求め、議会に認められた。給与と期末手当の返上について、議場で説明するとみられている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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