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2023/07/28

危険な暑さから“避難” 無料で利用できる「クーリングシェルター」とは?

島田市のウエルシアは「夏のお休み処」に

■島田市でスタート 冷房効いた場所で一休み

この暑さ、いつまで続くのだろうか…。全国各地で猛暑日となる日が相次いでいて、静岡県も例外ではない。気象庁が発表した最新の3か月予報では、エルニーニョ現象や地球温暖化の影響などにより、8月と9月も猛暑日が増える可能性があるという。

 

外出することさえ嫌になる暑さだが、出かける際には熱中症対策が欠かせない。連日のように危険な暑さが続く中、島田市では民間と連携した対策がスタートしている。その名も「夏のお休み処」。外出中の市民が一休みできる場所を提供しようという取り組みだ。

 

7月20日から始まり、お休み処として提供されるのは市内の公共施設に加えて、ドラッグストア・ウエルシア薬局の4店舗(島田大津通り店、島田川根店、島田道悦店、島田金谷店)。冷房が効いた涼しい店舗内を誰でも無料で利用でき、開放時間は午前8時半から夕方5時15分まで。9月末まで実施される。

 

■「クーリングシェルター」 来年からは全国で増える?

こうした取り組みは一般に「クーリングシェルター」と呼ばれ、国内での取り組みはまだ限定的だ。しかし、来年春の法改正では現在の「熱中症警戒アラート」に加えて、より深刻な健康被害が想定される場合に一段階上の「熱中症特別警戒アラート」が新たに設けられる見通しで、自治体の対応が一気に進む可能性もある。「特別警戒アラート」が出された場合、自治体は民間施設を含む「クーリングシェルター」を事前に指定し、開放することが求められるからだ。

 

すでに取り組みを始めている東京23区の自治体では、飲料水や経口補水液を配布しているケースもある。熱中症の発生場所は外出時の道路などの交通施設が自宅に次いで多く、東京消防庁のまとめでは全体の約3割を占める。

 

年々厳しくなる猛暑。「クーリングシェルター」が全国各地に広がれば、お出かけ前の「お休み処」の確認は当たり前の時代になるかもしれない。

 

SHIZUOKA Life編集)

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