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2023/08/22

台風7号被害状況 静岡県が最終報告 軽傷1人、住宅被害50棟 予想された影響なし

台風7号の被害状況を報告した静岡県

■突風で1人軽傷 住宅の一部損壊と床下浸水は計50棟

静岡県は、今月15日に和歌山県の潮岬付近に上陸した台風7号の被害状況をまとめた最終報告書を公表した。人的被害は軽傷が1人、物的被害は住宅50棟で一部損壊や床下浸水となった。東海道新幹線で大幅なダイヤの乱れが発生したものの、予想されたほどの影響は出なかった。

 

台風7号は15日朝、太平洋に面する本州最南端の岬・潮岬付近に上陸し、近畿を縦断した。日本に台風が上陸したのは今年初めてだった。

 

静岡県でも台風の影響に注意が呼び掛けられたが、大きな被害は発生しなかった。県がまとめた被害状況の最終版によると、人的被害は軽傷1人。死者や行方不明者はいなかった。軽傷者は静岡市の50代男性で、乗っていた車が突風で横転したという。

 

静岡地方気象台は現地調査した結果、この突風を竜巻と認めた。突風は15日の午前10時45分頃に静岡市の安倍川河口付近から静岡大橋付近にかけて、午前11時頃に静岡市駿河区中島から中田本町で発生。突風の強さは風速約40メートルと推定されている。

 

住宅への被害は静岡市で一部損壊が16棟、富士市で床下浸水が34棟確認されている。住宅以外では静岡市で工場、車庫、ゴルフ場の損壊が確認されている。

 

■避難者4市で計15人 東海道新幹線は51万人に影響

避難情報は最大時で、富士市、富士宮市、静岡市で合わせて41万3119人(18万43世帯)に避難指示(警戒レベル4)が発令された。この3市に熱海市を加えた4市で計147か所の避難所が開設され、15人(9世帯)が避難した。ライフラインの影響は、中部電力管内で最大2910戸が停電したという。

 

台風7号で大きな影響が出たのが東海道新幹線だった。JR東海は最も影響を受けると予想された15日に名古屋-新大阪間の運転を終日取りやめ、東京-名古屋間も大幅に本数を減らした。

 

しかし、この日は雨や風の影響はなく、翌16日に大雨となった。15日に移動できなかった乗客が予定を後ろ倒しにしたこともあり、JR東海によると16日と17日合わせて51万人に影響が及んだ。

 

台風7号では、幸いにも大きな被害が発生しなかった。一方、天気予報は精度を欠き、移動が活発になるお盆期間中の交通は大きく乱れる形となった。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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