岐阜県北方町の観光地スポット円鏡寺

■トップ10の半分が愛知県　静岡県の最上位は浜松市西区の12位

不動産会社の大東建託が調査する「街の幸福度ランキング2023東海版」が発表され、岐阜県で最も人口密度が高い北方町が1位に輝いた。静岡県の自治体では浜松市西区の12位が最上位で、トップ10には1つも入らなかった。

「いい部屋ネット　街の幸福度ランキング東海版」は静岡、愛知、岐阜、三重の4県に住む20歳以上の男女を対象にアンケートを実施している。回答者は2019年から2023年まで計9万6190人に上る。回答方法は「非常に幸福だと思う」を10点、「非常に不幸だと思う」を1点として、自分が住む街の幸福度を1点から10点で評価する。

回答の平均点を10倍して100点満点に換算し、ランキング形式で発表される。その結果、岐阜県北方町が69.6点でトップに立った。昨年の3位から順位を上げている。2位と3位には日進市とみよし市が入り、愛知県の自治体がトップ10のうち半分を占めた。6位の岐阜県飛騨市は昨年の58位から大きく順位を上げた。

【街の幸福度ランキング東海版】

①岐阜・北方町　69.6点（3位）

②愛知・日進市　69.6点（4位）

③愛知・みよし市　69.5点（5位）

④愛知・長久手市　68.1点（2位）

⑤三重・東員町　69.0点（1位）

⑥岐阜・飛騨市　69.0点（58位）

⑦三重・玉城町　68.8点（7位）

⑧愛知・東海市　68.8点（13位）

⑨三重・朝日町　68.7点（14位）

⑩愛知・大府市　68.6点（9位）

※カッコ内は昨年の順位。点数が同じ場合は小数点2以下が大きい方を上位

■1位は岐阜県で最も面積小さい北方町　コンパクトシティ生かした施策

1位の北方町は岐阜県の南西部に位置する。面積は5.18キロ平方メートルと岐阜県内で最もが小さい。人口は1万8659人で人口密度が県内で最も高い。観光地としては、811年に弘法大師が創建したと言われている円鏡寺が知られている。ランキングでは、北方町の特徴について次のように示されている。

「町の将来像である『“つながり”で築く　躍動するまち北方』の実現に向け、コンパクトシティである特徴を最大限に生かした施策を展開している。また、伝統に育まれた歴史と文化の町として多くの文化財などがある一方、土地区画整理と土地改良によって道路・公園・上下水道・公共交通といった社会インフラ整備が進んだことで、スーパーやドラッグストア、医療機関や飲食店がコンパクトに整った市街を形成している」

静岡県内の自治体では、昨年8位だった浜松市西区の12位が最上位だった。20位以内も浜松市西区のみ。昨年は18位に浜松市浜北区、20位に長泉町が入っていたが、いずれも順位を落とした。

（SHIZUOKA Life編集部）