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2023/01/07

ランク外から急上昇 住み続けたい街トップ 静岡の“小京都”はどんなところ?

小国神社は森町を代表する観光地

■住み続けたい街1位は森町 誇りや愛着でもトップ

“遠州の小京都”が静岡県の住み続けたい街でトップに立った。不動産会社「大東建託」が発表した「街の幸福度&住み続けたい街ランキング2022 静岡県版」で、森町が1位となった。前年のランク外から急上昇した森町とは。

 

大東建託の調査によると、静岡県内の住み続けたい街で1位になったのは森町だった。前年は回答数が基準に達せず、ランキング対象外。驚きのジャンプアップとなった。

 

2021年に1位だった清水町は2位と順位を下げたものの、住民の高い満足度は維持されている。3位の静岡市葵区、4位の藤枝市は2年連続変わらず、5位の静岡市清水区は前年から1つ順位を上げた。

 

調査には「住み続けたい」のほかにも、「住み心地」、「住みたい」など様々な項目がある。森町は住み続けたいに加えて、「誇りがある」、「愛着がある」でも1位となっている。

 

森町は静岡県西部の山間地に位置する。三方が小高い山に囲まれ、町の中央を清流・太田川が流れている。町並みが京都に似ていることから、“遠州の小京都”と呼ばれている。

小國神社の撮影スポットとなっている赤い橋

■次郎柿発祥の地 交通アクセスも抜群

人口は約1万4000人。お茶や米、メロンやトウモロコシといった農業が特徴で、次郎柿は森町が発祥と言われ、天皇にも献上されている。舞楽に代表される伝統文化や歴史的な資産が豊富な一方、ヤマハモーターエレクトロクスや豊田合成など輸送用機器産業も盛ん。豊かな自然と商業、工業が調和する。

 

交通アクセスにも恵まれている。町には新東名高速の森掛川ICと遠州森町スマートICの2つがあり、東名高速の袋井ICからも森町の中心部まで20分ほどと近い。小国神社は全国から観光客が訪れる名所で、特に紅葉の時期は参拝客であふれる。

 

今回の調査で森町に住み続けたいと回答した居住者は「自然豊かで近所付き合いも良好なのでストレスを感じない」、「冬は比較的暖かい」、「車で行ける距離にだいたいのものがある」などと理由を挙げている。

 

一方、森町が5位となった「街の幸福度ランキング」は、浜松市西区が1位だった。前年の3位から順位を上げている。2位は浜松市浜北区、3位が長泉町と続いている。

 

大東建託による調査は、静岡県に住む20歳以上の男女1万6273人を対象にしている。ランキングは住み続けたい街の場合、「ずっと住んでいたい」という質問に対し、「そう思う」を100点、「どちらでもない」を50点など点数化して算出。幸福度ランキングも回答の平均点をもとに順位をつけている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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