草薙球場で試合を開催した巨人レジェンドOB

■キャンプ地の宮崎からOB集まる静岡を訪問　滞在1時間で宮崎へ

巻き返しに向け、レジェンドたちは全面的な応援を約束した。静岡市の草薙球場で12日、巨人レジェンドOB対ジャイアンツ女子チームの試合が開催された。試合前に巨人の阿部慎之助新監督が秋季キャンプ中の宮崎から“電撃訪問”。OBに来季へ向けた思いを直接伝えると、OBたちは「応援する」と力強い言葉で背中を押した。

試合開始前の草薙球場に、スーツにネクタイ姿の阿部新監督が現れた。当初、巨人レジェンドOBチームでの出場が予定されていたが、宮崎で実施しているチームの秋季キャンプを指揮するために欠場が決まっていた。その中で、宮崎から静岡まで足を運び、ベンチ裏のロッカーでOBたちへ来季の意気込みを語った。

「原監督からバトンを受け継いで監督に就任しました。体制が変わって、いろいろと変えていかなければいけないところもあります。来年はジャイアンツが90周年を迎えます。OBの方々の素晴らしい伝統をしっかりと継承して、強い巨人、愛される巨人軍、OBの方々にも気にかけていただけるようなチームをつくっていきたいと思います」

阿部監督は約1時間、草薙球場で過ごすと、キャンプ地の宮崎へ戻った。OBたちは阿部監督をサポートすると約束した。巨人レジェンドOBを率いる中畑清監督は「ネクタイを締めて、キャンプ地から駆け付けるところに心意気を感じました。来年頑張れよ、応援していくという気持ちになってすごく盛り上がりました」と力を込めた。

阿部監督にバトンを引き継いだ原辰徳前監督は「OBも全面的に応援すると伝えました」と話し、ジャイアンツ女子チームとの試合で先発のマウンドに立った江川卓氏も「OBを含めて応援してこうという話になりました」とサポートを約束した。

昨シーズンは2年連続で4位に終わった巨人。4年ぶりのリーグ優勝と12年ぶりの日本一に向け、チーム再建を託された阿部新監督はOBの応援も力に変える。

（SHIZUOKA Life編集部）