静岡市は匿名で5000万円の寄付を受けたと発表

■静岡市消防局に過去最多の寄付額　救急車3台の購入費用に

静岡市は匿名の市民から現金5000万円の寄付があったと発表した。救急車の購入費用に役立ててほしいとの要望を受け、静岡市消防局は今年度に更新される高規格救急自動車3台（1台あたり約2200万円）の購入費用に充てるという。

静岡市によると、今年8月に市内に住む70代の男性から寄付の申し出があった。この男性は「息子が生前お世話になったので、救急車の購入費用として役立ててください」と5000万円を寄付。市は12月1日に寄付金を受け取った。

男性の意向に沿ってセレモニーなどは実施しないが、難波喬司市長が感謝状を贈呈する。寄付金を購入費用に充てた高規格救急自動車3台は来年1月末に納車予定となっている。寄付を受けた難波市長は次のようにコメントしている。

「この度は、温かいご支援に心より感謝申し上げます。救急車は生命を救うために重要なものであり、最新かつ信頼性の高い装備を維持することが市民の皆さまの安全・安心につながると考えております。今回のご寄附は、ありがたく救急自動車購入のために活用させていただきます。今後も引き続き、市民の皆さまの安全・安心を守るため、地域社会に貢献してまいります」

静岡市消防局では2019年にも市内に住む姉妹から1000万円の寄付を受け、救急車を購入した。この姉妹は「母親を救急搬送してもらったことに対する恩返し」と理由を説明したという。今回の5000万円は消防局への寄付額としては過去最高だった。

（SHIZUOKA Life編集部）