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2024/04/05

お花見予定は3人に1人 節約傾向で予算平均6872円 「安く」、「近く」が人気

■近場の花見は増加 日帰り旅行やドライブは減少

静岡県を含む東海地方は3月30日にサクラの開花宣言が発表された。平年より6日、昨年より11日遅いシーズン到来となった。全国各地で今、満開を迎えている。今年は3人に1人が花見を予定しており、「安く」、「近く」の傾向が表れている。

 

【写真】サクラが見ごろを迎えている静岡市の駿府城公園

 

東京に本社を置く民間の調査会社・インテージによると、今年の花見について「予定している」と「するかもしれない」を合わせた割合は34.5%だった。昨年より3.2ポイント増加している。

 

この調査は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた2021年から始まり、2021年は21.7%、2022年は29.4%、2023年は31.3%と毎年増えている。ただ、今春は新型コロナが感染症法上5類に移行されてから初めての花見となることから、インテージは「やや鈍い増加率」と分析している。

 

花見を予定している人を対象にした予算を問うと、平均金額は6872円だった。昨年よりも63円減少した。インテージは「昨年よりも物価が上昇している中で予算変動していないので、実質的なお花見予算引き締めと言える」としている。花見予定者の57.8%が物価高や円安が「予算にかなり影響する」または「やや影響する」と答えており、不透明な経済状況が反映される形となった。

 

花見の場所については、「近場」が昨年より増加しているのに対し、「日帰り旅行やドライブ」は減少している。例えば、「昼間に近場で花見」は2.9ポイント上昇の73.1%、「夜に近場で花見」は1.2ポイント増の18.3%となっている。一方、「サクラが咲くところへ日帰り旅行やドライブ」は18.5%、「サクラの名所に日帰り旅行やドライブ」は13.5%で、どちらも0.6ポイント減少した(複数選択可)。

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■職場の花見は「色んな人と」が7割 「気が乗らない」は15%

花見と言えば、若手社員が場所を確保する「職場のコミュニケーション」のイメージが残っている。新型コロナ感染拡大や働き方改革などの影響で、職場の花見は減っているが、新型コロナの5類移行を受けて復活させる企業もある。

 

職場の花見に関する質問には、「先輩・同僚・後輩など色々な人と楽しみたい」が最多の69.2%を占めた。次いで、「同僚(同期)とだけ楽しみたい」が29.2%、「取引先と楽しみたい」が15.4%となっている。「職場の花見は気が乗らない」は15.4%、「先輩や上司との花見は気が乗らない」は7.7%だった。

 

今回の調査は2月15日から19日にかけ、全国の15歳から79歳の男女を対象に実施された。国税調査に基づいた性別、年代、地域の母集団構成に合わせて2500人の結果をまとめている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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