2025/05/15
迷惑駐車に“出禁”処分 エスパルスの決断に反響 「サポーターの資格なし」、「処分はやりすぎ?」
■本拠地近くで迷惑駐車 該当者2人を特定して入場禁止処分
サッカーJ1・清水エスパルスが、本拠地近くで迷惑駐車をしたサポーター2人に対して入場禁止処分を科した。警察とともに調査し、該当者を特定したという。スタジアム周辺の迷惑駐車は他のクラブでも問題となっており、エスパルスの決定はサポーターの間で議論を巻き起こしている。
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エスパルスによると、5月6日にホーム・IAIスタジアムで開催したアビスパ福岡戦で迷惑駐車が確認された。地元の清水警察署と連携して調査した結果、該当者2人を特定。違反行為としている「試合運営の妨害」にあたるとして、2人を入場禁止処分とした。迷惑駐車はエスパルス試合運営管理規定第6条5項「近隣住民に対する迷惑行為」に抵触すると判断した。
スタジアム周辺の迷惑駐車は以前から問題となっていた。クラブは「IAIスタジアム日本平での主催試合において、近隣住民に対するすべての迷惑行為は大変遺憾な行為です。今後、このような違反行為がないよう再発防止を徹底してまいります。ご来場いただく皆様、観戦マナー・ルール順守の上、ご観戦いただきますようお願いいたします」とコメントしている。
■他のクラブも直面する迷惑駐車 アルビレックス新潟は声明
迷惑駐車や違法駐車の問題に直面しているクラブはエスパルスだけではない。最近ではアルビレックス新潟が5月10日に次の内容を公式ホームページに掲載した。
「当クラブホームゲーム開催時において、スタジアム周辺の商業施設への迷惑駐車、送迎時の長時間駐車など周辺道路への違法駐車が見られます」
「当クラブとしても、ホームゲーム開催時の巡回警備をさらに強化するとともに、周辺施設への迷惑駐車や違法駐車を発見した場合などは、警察への通報や周辺施設の方々と連携をさせていただき、厳しく対応をさせていただく場合もございます」
「また、悪質な迷惑駐車などについては、周辺の商業施設からレッカー移動をされる場合や賠償責任を請求される場合もあることを十分に理解され、あらためて来場時のルール順守をお願いいたします」
他のクラブでも駐車のルールやマナーを呼びかけているが、なかなか改善しないのが現状だ。その中で、入場禁止の処分を決断したエスパルスに対し、ファンやサポーターの大半は理解を示している。

エスパルスが本拠地とするIAIスタジアム日本平
■大半は処分に理解 一部から「入場禁止は厳しい」
一部では「近隣に駐車場を増やしたり、案内や誘導を強化したりしてほしい。入場禁止の処分は厳しい」、「他人に迷惑をかけるのは許されないとしても、もう少しアクセスの良いところにスタジアムを移転してほしい」といったクラブ側にも改善を求める声がある。ただ、多くは処分に賛同している。
「サッカークラブは地元に愛されてこそ。地元の人に迷惑をかける行為には処分が当然」
「応援しているクラブに、こんな発表をさせることに申し訳なさや恥ずかしさはないのか。サポーターを名乗る資格がない」
「駐車違反は迷惑なので、エスパルスの対応は適切。注意するだけでは、こういう人たちは行動を改めない」
地元に根ざしたクラブとして30年以上の歴史を持つエスパルス。地元との信頼関係を守っていくために、ルール違反には厳正に対処する姿勢を示した。
(SHIZUOKA Life編集部)