2025/07/27
元アナ広瀬麻知子さん ママ初の習い事で育児にゆとりと彩り 2人の子どもにも変化

ベランダで植物や野菜を育てる広瀬さん親子(本人提供)
■ペーパードライバー講習→人生初の納車 行動範囲が拡大
家事と育児で1日が終わる日々から、自分の時間をつくって気分転換するゆとりが生まれてきたといいます。静岡朝日テレビ元アナウンサー広瀬麻知子さんのコラム「広瀬奮闘中」、今回のテーマは最近通い始めたフラワー教室です。花を生ける時間や自宅に花のある暮らしは、育児にも良い影響が表れているという。
【連載中】兄妹の性格は対照的 2児の母・広瀬麻知子さんのコラム
子どもたちと過ごしていると、毎日があっという間に過ぎていきます。独身の頃と比べて間違いなく時間に追われる生活を送っていますが、子育てをしてから行動的になりました。
私は元々インドア派で、休日は用事がない限り外出しませんでした。ところが、長男や長女に触発されたのか、興味を持ったことに挑戦しようと前向きに生活しています。
昨年はペーパードライバー講習に通い、年明けに人生で初めて納車を経験しました。大学の時に運転免許を取ってからハンドルをほとんど握っていなかったので不安はありましたが、行動範囲を広げてみようと思って一歩踏み出しました。今は車がない生活が考えられないくらい、毎日のように運転しています。

広瀬さんが自宅に飾っている花(本人提供)
■今年2月からフラワー教室 ママになって初の習い事
今年2月からは習い事も始めました。お花の生け方を学ぶフラワー教室です。自宅のポストに入っていたチラシがきっかけでした。車も運転できるので体験に行ってみようと思い、1時間半くらい教わると想像以上に楽しく、1年間通うと資格取得にもつながる点にも惹かれて、正式に習うことに決めました。
今年に入ってから、「少し自分の時間をつくりたいな」と漠然と思っていました。体を動かすのが好きなので、ママさんバレーやバドミントンのサークルを調べていました。ただ、長年運動をしていないので、けがが心配でちゅうちょしていました。
そんな中、目に留まったのがフラワー教室でした。お花のある生活には、ずっと憧れがありました。ただ、お花屋さんにフラッと立ち寄るオシャレな生活とは無縁。いただいたサボテンを枯らしてしまったこともあって植物を育てる自信がなく、行動を起こせずにいました。
そんな私がフラワー教室に通い始めたのは、入会前の体験が大きかったですね。子どもたちの習い事を通して、一度体験に行って合わなかったら次を探せば構わないと知りました。まずは行動する、気軽に体験へ行く気持ちが良かったと思っています。

家庭菜園を楽しむ広瀬さん親子(本人提供)
■わずかな違いで雰囲気一変 花の奥深さ実感
体験では生花が準備してあって、生ける場所や順番を教わります。空いたスペースには自分の好みのお花を挿していくので、周りの人たちと違いが出ます。自由度があるので、「この色のお花を入れたら、どんなバランスになるんだろう」、「つぼみを挿したら、花が咲いた時に雰囲気が変わりそうだな」とイメージするのが初めてでも楽しかったです。習ったことを自宅で復習しようと、お花を抜いて挿し直す時も、やり方を少し変えただけで形や雰囲気が全く変わりました。
お花に集中して、子育てについて考えない時間がつくれたところも気分転換になりました。教室に来ている方は年配の方が多くて、普段は話す機会が少ない世代と交流するのも新鮮でした。
教室で生けたお花は自宅に持ち帰ります。1つ1つのお花にボリュームがあるので、リビングや玄関などに飾ると一気に華やかになります。長男も長女もお花のある生活が気に入っていて、近くで眺めたり、水やりをしたりしています。
2歳の長女は腕白なので手の届くところにお花があるのは少し心配でした。でも、私が最初に「お花さんを倒さないように気を付けようね」と伝えたら、注意して遊んでいます。指でツンツンと触りながら、「おはよう」、「お花さん、かわいいね」などと話しかけています。

子どもたちが自宅のベランダに植えた花(本人提供)
■2人の子どもも植物に興味 自宅のベランダで家庭菜園
家の中にお花のある生活が当たり前になると、なくなった時に寂しさが押し寄せてきます。幼稚園に通う長男の春休み期間はフラワー教室に通う時間がなく、生けたお花が枯れてしまうと、お花が恋しくなりました。そこで、子どもたちと「みんなで1つずつ、好きなお花をお家に飾ろう」と買いに行きました。長男と長女はチューリップとパンジーを選び、自ら水をあげていました。
自宅のベランダでは、トマトとナスも育てています。トマトは赤く実がなったので収穫しました。子どもたちは「皮が硬いね」と言いながらも、たくさん食べていました。自分たちで育てた野菜は、おいしいみたいですね。お花にも野菜にも自然と興味を持つようになりました。フラワー教室に通い始めて、子どもたちにも良い影響が出ていると感じています。
まだまだ、お花を習っているというレベルではありませんし、私にはセンスがなさそうです。それでも、お家の中にお花があると、気分が明るくなります。何で今まで飾らなかったんだろうと少し後悔しているくらいです。
<プロフィール>
広瀬麻知子(ひろせ・まちこ)。千葉県我孫子市出身。2010年に静岡朝日テレビにアナウンサーとして入社し、1年目から「ピエール瀧のしょんないTV」を担当。その後、情報番組のMCや県内ニュースのキャスターを務め、2020年3月付で退社した。2018年に当時清水エスパルスでプレーしていた河井陽介選手(現在はカターレ富山所属)と結婚。現在2児の母。