生活に新しい一色
一歩踏み出す生き方
静岡のニュース・情報サイト

検索

情報募集

menu

2025/09/08

県外の人もハマる“かわいい”静岡弁 しょんない・うっちゃる あなたはいくつ知ってる?

■語尾に特徴のある静岡弁 地域や年代で違い

静岡県の方言は標準語に近いといわれながらも、実はユニークで“かわいい”表現がたくさんある。大手旅行サイト・じゃらんが静岡の方言を紹介。「だら」や「さー」などの語尾から、「しょんない」や「うっちゃる」といった言葉まで、知っていると会話が楽しくなるものがそろう。

 

【連載中】静岡の人気番組「しょんないTV」担当 元アナウンサー・広瀬麻知子さんのコラム

 

静岡弁は、強いイントネーションがなく語尾を伸ばすことが多い。そのため、柔らかく、温かい印象を与えるのが特徴だ。東部・中部・西部と地域によっても違いがあり、世代でも使う表現が変わる。年配の人との会話でしか聞けないレアな言葉も少なくない。

 

静岡を代表する方言のひとつが「だら」や「ら」。いずれも「だよね」、「だろう」という意味でニュアンスに違いがある。「飲むら?」は「よかったら飲む?」という柔らかい響きだが、「飲むだら?」になると、「もちろん飲むでしょ?」という強めの印象になる。

同じ意味の「ずら」は年配の人によく使われる言葉。さらに「さー」は会話の最後につける表現で、「きのう行ってきたさー」、「おもしろかったさー」といった具合に親しい会話で何度も登場する。

 

「だに」は「だよ」という意味で、主に西部で使用される。方言に馴染みのない人の中には、「優しさを感じさせるかわいい方言」と感じる人もいるという。使い方は簡単で、「そうだに」は「そうだよ」、「遊んだだに」は「遊んだよ」を意味する。

 

■しょんない・ちょびちょび 語尾以外もユニーク

静岡弁には語尾以外にもユニークな表現がある。以下は代表的な言葉だ。

 

・しょんない:仕方がない、しょうもない

・うっちゃる:捨てる、放り投げる

・けっこい:かわいい、きれい

・とぶ:走る

・かじる:引っかく

・ちんぶりかえる:すねる、ふてくされる

・ちょびちょび:ちょっかいを出す、落ち着きがない

 

「ゴミうっちゃって」と言われても“売る”ではなく、「廊下をとばないで」と注意されても“飛ぶ”ことではない。意味を知らないと勘違いしてしまうところも方言のおもしろさでもある。

 

「しょんないら~」と慰められたり、「だら?」と聞かれたり。静岡弁はどこか親しみやすく、会話を温かくしてくれる。旅行や出張で静岡を訪れる際、ちょっと意識して耳を澄ませば、地元の人との距離がぐっと縮まるかもしれない。

 

SHIZUOKA Life編集部)

関連記事