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2025/11/30

真っ向対立で決着は裁判? くふうハヤテ運営会社“契約不履行”に反論 「悲しみ禁じ得ない」

■くふうハヤテ運営会社「ハヤテ223」 命名権“不履行”を否定

真っ向から反論した。プロ野球ウエスタン・リーグの「くふうハヤテベンチャーズ静岡(以下、くふうハヤテ)」を運営する「ハヤテ223」は11月30日、資本業務提携を結ぶ「くふうカンパニーホールディングス(以下、くふうカンパニー)」が指摘したネーミングライツの不履行を否定した。公式ホームページで「困惑している」、「悲しみを禁じ得ない」などとコメントしている。

 

くふうハヤテのコーチ新たに2人が退団 首脳陣は監督1人だけに…

 

ファンに衝撃が走ったのは、11月28日だった。ハヤテ223とネーミングライツを含む資本業務提携を結ぶ「くふうカンパニー」は、ハヤテ223に契約解除を通知したと発表した。その経緯について、次のように説明している。

 

「ハヤテ223がネーミングライツの重要な一部契約不履行であったため、ハヤテ223に対して抗議し、本契約不履行の解消を求めて協議を続けてまいりましたが、合意に至らず、当社はハヤテ223に対し、資本業務提携契約書の解除を通知いたしました。なお、相手先の概要については、同意がとれていないため記載しておりません」

 

この発表から2日後、ハヤテ223が真っ向から反論した。公式ホームページで「債務不履行は存在していない」として、以下のコメントを発表した。

 

「当社は本契約を適切に全うしております。球団名にライツホルダー社名を冠して2025シーズンも無事に満了いたしました。しかしながら、いまだ当社は本ライツ料の支払いを受けておりません。また、上記球団名が維持された状態をシーズンを通じてご提供した後に、不払いのまま一方的な本契約解除の告知を受けたことに困惑しております」

くふうハヤテの本拠地「ちゅ~るスタジアム清水」

■球団運営への影響も否定 12月初旬から順次チーム編成

ネーミングライツ契約が解除されれば、球団運営への影響は避けられない懸念がある。だが、その点も否定した。

 

「このような不払いを含む一連の事態は、夢を信じて新たな球団に集まった若者の挑戦を阻害する行為であり、悲しみを禁じ得ない。なお、本契約の帰趨にかかわらず、当社が当球団を運営していくことに変わりはなく、その影響はございません。2026年シーズンに向けて、新入団予定選手を含む編成についてのご報告は本年12月初旬より随時行って参ります」

 

ネーミングライツの問題に加えて、くふうハヤテは選手やスタッフの契約状況もファンから不安の声が上がっている。今オフに選手や首脳陣の退団が相次ぎ、現在は捕手とコーチが1人もいない状況となっている。

 

今回のハヤテ223の発表を受け、SNSなどでは「両者の言い分が真逆。これは裁判で決着をつけるしかない」、「創設から2年で球団がなくなってしまうのか。終わりの始まりに感じる」、「この状況で新しくチームに入ってくる選手やコーチがいるのか。新たなスポンサーを見つけるのもハードルが高い。人的にも資金面でも球団運営は、かなり厳しくなる」などの声が上がっている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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