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2022/11/09

銭湯の混浴は何歳までが適齢? 静岡県は「10歳以上」から「7歳以上」に引き下げへ

全国的に広がっている混浴の年齢制限引き下げ

■混浴の年齢制限引き下げ 静岡県は来年10月1日施行目指す方針

静岡県で男女混浴の制限年齢が、現在の「10歳以上」から「7歳以上」に引き下げられる。国の動きに合わせた形だが、安全面での不安も指摘されている。銭湯などの公衆浴場における男女混浴は、都道府県によって制限年齢にばらつきがある。

 

静岡県は8日、県の公衆浴場法施行条例で規定する男女の混浴制限年齢を引き下げる改正を行うと明らかにした。現在は銭湯やスーパー銭湯といった公衆浴場で混浴を制限する年齢の目安を「10歳以上」としているが、「7歳以上」に引き下げる。

 

条例の一部改正が必要なため、県議会に改正案を提出し、来年10月1日からの施行を目指す。これに伴い、県は、11月28日までパブリックコメントを募集している。

 

混浴制限の年齢引き下げは、全国的に広がっている。2020年に厚生労働省が混浴をさせない年齢を「おおむね10歳以上」から「おおむね7歳以上」に変更し、都道府県に通知したことが発端となっている。

 

■全国でばらつき 最年長は「12歳以上」、最年少は「7歳以上」

混浴の年齢は自治体によってばらつきがある。最も年齢が高いのは、栃木県や岐阜県などは「12歳以上」。一方、京都府は「7歳以上」と最も基準が低い。厚労省の通知を受けて、すでに年齢を変更した自治体もある。

 

厚労省は公衆浴場での混浴に関する研究結果として、混浴が恥ずかしく感じる年齢は6、7歳が多いとしている。また、研究では子どもの発育が早くなっていることや、盗撮被害が増えていることも指摘されている。

 

早熟な10歳が異性の風呂に入るのは、子ども自身も大人も抵抗があるかもしれない。一方、懸念されるのが子どもの安全面。条例改正後、母親が7歳の息子と銭湯に行った場合、息子は1人で男湯に入ることになる。

 

ひとり親の家庭は、男児が父親と、女児は母親と入浴できるとは限らない。公衆浴場は自宅の風呂の故障や災害時など、小さな子どもを連れて、やむを得ず利用するケースも想定される。普段は1人で風呂に入っていない可能性も高い7歳の子どもが、1人で銭湯を利用することに不安を感じる保護者もいる。

 

県が目指す条例の一部改正は、政令市の静岡市と浜松市は対象外にある公衆浴場は対象外となる。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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