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2026/08/27

SixTONES松村北斗さんが表紙 無料の県広報誌フリマで取引 売る側・買う側双方に疑問の声

■無料の県民だより 2000円以上で売買成立したケースも

本来は無料の広報紙が、フリマサイトで実際に売れている。SixTONESの松村北斗さんが表紙を飾る静岡県の「県民だより」2026年8月号が相次いで出品され、すでに複数の売買が成立している。

 

【写真で見る】静岡県庁の入口に登場 SixTONES松村北斗さんの巨大看板

 

県民だより8月号は「祝!県誕生150周年!」を特集している。1876年に現在の静岡県が誕生してから150年となる節目に合わせ、記念アンバサダーを務める松村さんが表紙に登場。誌面には松村さんからのメッセージも掲載されている。

 

県は150周年をPRするチラシにも松村さんを起用している。県民だよりは公共施設やコンビニエンスストアなどで無料配布され、8月号は約3万6000部が発行されている。

 

あるフリマサイトを確認すると、県民だよりを含む商品に「SOLD」の表示が並んでいる。300円、400円、650円などで売れたものがあるほか、県民だよりと150周年PRチラシなどを組み合わせた商品では1000円を超える価格で取引され、中には2222円や2500円で売れたものもあった。

フリマサイトで売買されている県の発行物

■次々と売買成立 フリマサイト出品に分かれる意見

他のフリマサイトでも同様だった。「松村北斗 県民だより」で検索して表示された8件のうち、7件に「SOLD」の表示。500円や700円のほか、1199円、1299円、2100円の商品も売買が成立していた。県民だよりは公式ホームページでPDF版が無料公開されている。それでも有料で取引されていることから、内容を読むためだけではなく、松村さんが掲載された紙そのものを手元に残したいという需要もあるとみられる。

 

インターネット上では、今回の売買をめぐって意見が分かれている。フリマサイトへの出品に批判的な人からは「売る方も売る方だけど、買う方もいかがなものかと」、「無料配布されたものを転売してわずかながらの小遣いを稼ぐ」と、出品者や購入者に疑問を向ける声がある。

 

一方、「不用品を処分して欲しいファンの人へ売ることが悪いこと?」など、不要になった冊子をほしい人へ譲ること自体を問題視する必要があるのかという意見も出ている。松村さんのファンが静岡県内に限られないことから、「県外の方には有料で発送可能にすれば自ずと相場は下がるでしょう」と、紙で保存したい県外のファンが正規に入手できる方法を求める声もあった。

 

PDFで読むことと、紙そのものを所有することは必ずしも同じではない。著名人を起用した広報物では、誌面に掲載された情報とは別に、現物そのものに価値を感じる人がいることが今回の売買からも見えてくる。

フリマでは売買が次々と成立

■過去にも同様のケース 「どうする家康」の広報物が出品

実は、静岡県内で著名人が表紙を飾った無料の広報物がフリマサイトで売買されるのは、今回が初めてではない。2023年6月には、浜松市が6月5日に発行した「広報はままつ」がフリマサイトに出品された。当時放送されていたNHK大河ドラマ「どうする家康」で徳川家康を演じた松本潤さんと、有村架純さんが表紙に並んだ号だった。

 

「広報はままつ」は市民向けに無料で配布されていたが、フリマサイトでは1冊300~500円ほどで出品され、実際に落札されたものもあった。浜松市は誌面に「転売しないでください」と記載していた。

 

その約1カ月後の2023年7月にも、似た事態が起きた。静岡市の大河ドラマ館で無料配布された「どうする家康」のPR冊子がフリマサイトに出品され、落札された。松本さんが表紙を飾り、ドラマの見どころや家康ゆかりの場所、松本さんや静岡市出身の広瀬アリスさんのインタビューなどを掲載していた冊子で、1000円ほどで取引されたものもあった。

 

それから約3年。今度は松村北斗さんが表紙を飾った県民だよりが、フリマサイトで実際に売買されている。人気芸能人を広報物に起用すれば、普段は自治体の情報に触れない人にも関心を持ってもらうきっかけになる。一方で、全国にファンを持つ人物が登場すれば、配布地域の外からも紙媒体を求める人が現れる。

 

今回も県民だよりの内容自体は無料で閲覧できるにもかかわらず、数百円から2000円台で売買が成立している。人気芸能人を起用した無料の広報物を、紙でほしい人へどのように届けるのか。3年前にも浮かんだ課題が、形を変えて再び表面化している。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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