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2022/12/05

トップチームに続き…清水エスパルスがユースも初の降格 守備と勝負所に共通課題

トップチームに続いてユースも降格が決まったエスパルス

■エスパルスユースが1-4で敗戦 ジュビロは3位、静学は4位

18歳以下のサッカー高円宮杯プレミアリーグは4日、全ての日程が終了した。西地区の清水エスパルスユースは、最終節でセレッソ大阪ユースに1-4で敗戦。リーグ発足後初めてプリンスリーグへの降格が決まった。ジュビロ磐田ユースと静岡学園高校も黒星を喫したが、それぞれ3位と4位でシーズンを終えた。

 

エスパルスユースの最終節は、今シーズンを象徴するような試合となった。前半6分にDF石川晴大選手のヘディングシュートで先制したが、5分後に同点とされると、後半に失点を重ねて1-4で敗れた。

 

今シーズンは第1節の東福岡高校に2-3で逆転負け。ジュビロユースとの静岡ダービーとなった第2節も先制しながら、1-2と試合をひっくり返された。最終的には22試合で4勝8分け10敗の勝ち点20で、12チーム中11位。プリンスリーグ降格が決まった。

 

今シーズンの弱点は数字に表れている。攻撃はFW斉藤柚樹がリーグトップに2点差の13得点をマークするなど、リーグ中位の38得点。しかし、守備はリーグで2番目に多い50失点。1試合平均2.3点許している。

 

■就任1年目の沢登監督 17年ぶりのエスパルス復帰も…

流れを失うと立て直せず、守備を修正できなかったエスパルスユース。2011年にプレミアリーグが発足してから、クラブ史上初めてプリンスリーグに降格する。現役時代はエスパルスの背番号10をつけた沢登正朗監督は、「私の仕事はトップチームで活躍できる人材を育成すること」と17年ぶりの古巣復帰に意気込んでいたが、就任1年目は厳しい現実を突きつけられた。

 

プレミアリーグには現在、西地区と東地区にそれぞれ12チームが参加している。下位2チームがプリンスリーグに自動降格となり、各地区の優勝チームはチャンピオンシップで頂点を争う。

 

エスパルスと同じ西地区には、ジュビロユースと静岡学園も所属する。今シーズン、ジュビロユースは11勝3分け8敗の勝ち点36で3位。静岡学園は9勝7分け6敗の勝ち点34で4位だった。最終節の結果次第では順位が入れ替わる可能性もあったが、ジュビロユースはサガン鳥栖ユースに0-4、静岡学園はヴィッセル神戸ユースに1-3と両チームとも敗れたため変動はなかった。

 

エスパルスはトップチームも今シーズン、J2降格が決まった。FWチアゴ・サンタナが得点王に輝くなど、得点力はJ1でも一定のレベルにありながら、34試合で54失点と守備の課題を修正できなかった。

 

また、リードしても試合をひっくり返される展開はユースとも共通している。トップチームとユースが揃って降格。クラブはビジョンの再考を求められるシーズンとなった。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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