生活に新しい一色
一歩踏み出す生き方
静岡のニュース・情報サイト

検索

情報募集

menu

2022/12/19

静岡県の婚活サービスで2組スピード婚 会員は30代が過半数、20代は女性が男性上回る

    静岡県の出会いサポートで2組が成婚

■静岡県が出会いの場を提供「しずおかマリッジ」

静岡県が今年4月に始めたマッチングサービスで、2組の夫婦が誕生した。1組は交際から半年、もう1組は4か月で結婚。現在、男女約1900人がサービスに会員登録している。

 

静岡県は今年4月、結婚希望者をサポートする拠点「ふじのくに出会いサポートセンター」でマッチングサービス「しずおかマリッジ」を開始した。「しずおかマリッジ」は入会申し込みと面談を経て登録が完了し、スマートフォンでお見合いを希望する相手を探す。

 

お見合いは相談員の同席も可能で、その後は交際する前に「お友達期間」が設けられる。この期間にシステム内のチャット機能で相手への理解を深め、互いに意思がある場合は交際をスタートさせる。

 

利用料金は1年間1万円、2年分申し込むと1万6000円と割安になっている。プロフィール作成や交際中のアドバイスといった「結婚相談」、会員のニーズに合った「婚活イベント」の開催、結婚後の生活を一緒に考える「ライフデザイン相談」など、出会いから人生設計までサポートしている。

 

今回、県が成婚を発表したのは2組。1組目は県中部に住む男性と県西部の女性で、5月にマッチングシステムでお見合い、交際をスタートさせた。半年後の11月下旬に入籍し「良い出会いに恵まれ、2人ともとても幸せを感じています」とコメントしている。

 

■会員は6割が男性 女性の比率が高いのは20代

もう1組は男女ともに県東部在住で、7月から8月にかけてお見合い、交際へと発展した。4か月後の12月中旬に入籍したという。川勝知事は「今後も結婚を希望する方に出会いの機会を提供し、良きパートナーを得て、本県で充実した人生を送っていただけるよう結婚支援に取り組んでいきたい」と話した。

 

マッチングサービスは県と市町で構成する「ふじのくに結婚応援協議会」が運営している。今年1月から会員を募集し、4月にサービスを開始。11月末時点で男性1160人、女性729人の計1889人が会員登録している。

 

特に30代が多く、全体の51%を占めている。年代別に見ると男性の比率が高いが、20代の会員は女性が153人と男性の130人を上回っている。

 

未婚率や出生率の低下による人口減少は、全国の自治体が直面する課題となっている。2020年の静岡県の未婚率は男性(30~34歳)49.0%、女性(25~29歳)59.3%。結婚をするかどうかは当然、個人の自由だが、結婚を望みながらも出会いがない人をサポートする取り組みは各自治体で広がっている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

関連記事