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2022/12/21

静岡県にスラムダンクとつながり!? 湘北を苦しめたモデル校はバスケ日本代表も輩出

映画入場の特典で配られているコースター

■漫画とアニメに登場する「常誠高校」 湘北と練習試合で互角の戦い

バスケットボールを題材にした名作漫画「SLAM DUNK(スラムダンク)」の劇場版アニメ「THE FIRST SLAM DUNK」の勢いが止まらない。公開から2週間余りで興行収入は41億8900万円を記録した。漫画やアニメで湘北を苦しめた静岡県の高校は、日本代表を輩出するバスケットの名門がモデルと言われている。

 

興行通信社によると、「THE FIRST SLAM DUNK」は12月3日の公開日から16日間で観客動員数が281万人に達し、興行収入は41億8900万円に上っている。インターネット上では、すでに複数回観ているというファンも少なくない。

 

今回の映画には登場しないが、漫画やアニメには静岡県の高校も出てくる。主将・御子柴を擁する常誠高校。湘北がインターハイ前に静岡県で合宿を行い、練習試合をした相手だ。

 

シュート練習で合宿に参加しなかった桜木花道を欠いた湘北とはいえ、1勝1敗1分けと互角の勝負を演じた。インターハイでは原口商業との初戦に79-34で勝利したが、続く名朋工業に56-102と大敗している。

 

漫画やアニメ全体では決して目立たなかった常誠高校だが、静岡県にある実際の2つの高校をモデルにしたとファンの間では“定説“となっている。スラムダンクが漫画で連載されていたのは、1990年から1996年。当時、静岡県内の男子バスケットでインターハイの常連だった興誠高校がモデルの1つとされる。

静岡市の中心市街地にも近い常葉大学附属常葉中・高校

■常誠=興誠+常葉学園 OBやOGはバスケ以外にも多数のプロ選手

興誠高校は浜松市にある中高一貫の私立で、2011年度に中学も高校も浜松学院に改称している。OBの後藤正規さんは現役時代にシューティングガードとして活躍。三菱電機やアイシン精機などでプレーした。現在は浜松市の浜松開誠館高校で監督をしている。

 

野球部は2002年の夏に甲子園初出場。元広島の投手・林昌樹さんや元日本ハムの内野手・小田智之さんらプロ選手を輩出している。サッカーでは、元日本代表でジュビロ磐田に所属した太田吉彰さんが卒業している。

 

もう1つのモデルは、常葉学園高校。静岡市にある中高一貫の私立の女子高で、2017年に校名を常葉大学附属常葉中学校・高等学校に変更した。スラムダンクが連載されていた頃には全国大会に出場し、連載終了後の2002年にインターハイや国体で優勝している。

 

OGにはバスケットボールの選手が多く、日本代表経験もある三菱電機の根本葉瑠乃選手やトヨタでプレーした元日本代表・櫻田佳恵さんらがいる。スポーツ以外の著名人もおり、ピンク・レディーの増田恵子さんと未唯さんは、ともに同校出身で知られている。

 

静岡県内にある男女バスケット部の強豪校、興誠と常葉学園から1文字ずつ取ったと言われている「常誠」。映画「THE FIRST SLAM DUNK」の大ヒットで再びスラムダンクが脚光を浴び、静岡県のモデル校もファンの間で注目されるかもしれない。

 

(鈴木 梨沙/Risa Suzuki

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