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2022/12/27

静岡県コロナ感染者数は「昨年の1000倍以上」 年末年始に困った時の病院や相談先

新型コロナの新規感染者数が増加傾向にある静岡県

■27日の新規感染者は4046人、死者11人 昨年の同日は0人

新型コロナウイルス感染が始まって、3度目の年末年始を迎える。新規感染者数が増加傾向にある静岡県では、川勝平太知事が「1年前の年末年始と比べて感染者数は1000倍以上」と感染拡大への注意を呼び掛けた。さらに、首都圏で流行期に入っているインフルエンザとの同時流行への警戒も強めている。

 

「過去2年の年末年始は感染状況が落ち着いていました。しかし、今年は昨年の1000倍以上の感染者数。しかも、感染者が増え続けたまま年末を迎えることになりました」

 

今年最後の定例会見で、川勝知事は感染者が増加している新型コロナへの警戒を口にした。

 

静岡県では27日、4046人の新規感染者が確認された。先週の火曜日より666人増え、前週の同じ曜日と比べて22日連続の増加となった。死者も11人出ている。

 

■感染者増加傾向で初の年末年始 首都圏で流行インフルにも注意喚起

新型コロナの感染が広がってから、今年で3度目の年末を迎える。過去2回は感染状況が落ち着いていた。ちょうど1年前の昨年12月27日は新規感染者が2日連続で0人。1週間平均の感染者も、わずか2人だった。ただ、年末年始で人が活発に動いた影響もあり、1か月後の1月27日には新規感染者が1576人、1週間の感染者数は1267人まで増えた。

 

また、川勝知事はインフルエンザとの同時流行にも注意を呼び掛けている。東京都や神奈川県などでは、3年ぶりにインフルエンザの流行期に入った。

 

年末年始の帰省や旅行では首都圏を訪れる静岡県民も多いため、川勝知事は「静岡県はインフルエンザの流行期に入っていませんが、県東部地域を中心に感染者が増えています。年が明けた後、新型コロナとインフルエンザの感染状況がさらに悪化し、医療提供体制が危機的状況に陥ることを非常に心配しています」と述べた。

 

静岡県は先週金曜日、新型コロナ感染に関する国の評価レベルを2から3に引き上げた。現在は、レベル3の「医療負荷増大期」となっている。これにあわせて、県独自の医療ひっ迫警報を発令。川勝知事は「関係機関と連携してオール静岡で、外来診療の体制強化と入院医療の負荷軽減をしっかりと確保していきたい」と力を込めた。

 

■県は年末年始の医療体制強化 こども電話相談は24時間対応

静岡県では年末年始(12月29日~1月3日)の期間、以下のような医療体制を敷いている。

 

1日当たり最大103の発熱等診療医療機関で受診可能。受診前に必ず電話で受診の可否を確認。

 

・県内にある15の休日夜間急患センターのうち、7カ所で看護師を追加して患者受け入れ体制を強化。

 

・発熱患者の検査・診療を行うスクリーニングセンターを新たに3カ所設置。

 

・静岡こども救急電話相談(#8000)で24時間相談受け付け。

 

★年末年始の期間も発熱等の症状で受診できる静岡県の医療機関

静岡県/日曜祝日等の診療体制 (pref.shizuoka.jp)

 

★静岡こども救急電話相談(#8000)の概要

静岡県/静岡こども救急電話相談(#8000) (pref.shizuoka.jp)

 

県は医療ひっ迫を防ぐため、1人1人が感染しない「自助」と、みんなで拡げない「共助」を訴えている。具体的には感染前に解熱剤や風邪薬の準備、オミクロン対応ワクチンの接種、感染リスクの高い場所への外出や大人数での行動自粛などを呼び掛けている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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