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2023/04/10

静岡・浜松市長選も県議選も過去最低の投票率 市区町別の上位と下位は?

3人が立候補した静岡市長選は過去最低の投票率を更新

■静岡市長選45.61% 浜松市長選49.44%

統一地方選の前半戦となる静岡市と浜松市の市長選、県議選、浜松市議選が9日、投開票された。現職が出馬しなかった両政令市、44%の選挙区で無投票となった県議選の投票率は、いずれも50%に届かず過去最低を更新した。

 

静岡市長選は元副知事の難波喬司さんが当選し、浜松市長選は元総務省課長の中野祐介さんが圧勝した。ともに初めての選挙で当選。静岡市も浜松市も政令指定都市に移行してから、現職が立候補しない選挙は初めてだった。

 

難波さんは与野党から推薦を受ける盤石な態勢を築き、幅広い団体から支援を受けた。選挙前から「結果は明らか」という声は大きかった。また、共産党以外の会派から支持された市議会への配慮などから「あえて政策を語らない」選挙戦の展開が、市長選の盛り上がりを欠く要因となった。

 

こうしたことから、静岡市長選の投票率は45.61%と過去最低を更新した。葵区、駿河区、清水区の全てで50%に届かなかった。前回の2019年から3.15ポイント低下。これまでの最低は2015年の48.42%だった。

 

浜松市長選の投票率は、中野さんと一騎打ちとなった共産党推薦候補の出遅れもあり、前回から6.31ポイント下がった。過去最低だった2015年の53.56%を更新する49.44%で、今回初めて50%を下回った。

 

■県議選投票率 トップは南伊豆町、最下位は伊東市

県議選も低調で、投票率は過去最低の44.62%だった。前回から2.23ポイント下がっている。県内34の選挙区のうち、44%を占める15の選挙区が無投票だったことが低投票率に拍車をかけた。無投票の選挙区を除く選挙区別の投票率は森町が55.87%で最も高かった。

 

市区町別の投票率は、南伊豆町が64.14%で唯一60%を上回った。最も低かったのは伊東市の31.08%。投票率の上位と下位は以下のようになった。

 

<投票率の高かった市区町>

①南伊豆町 64.14

②松崎町 57.69

③森町 55.87

④下田市 53.33

⑤西伊豆町 52.07

 

<投票率の低かった市区町>

①伊東市 31.08

②東伊豆町 37.79

③御殿場市 37.81

④伊豆市 39.08

⑤沼津市 39.16

 

下田市・賀茂郡は定数1に対し、2人の新人が立候補して900票差の争い。沼津市は定数が4から3に減り、現職4人が争いと激戦区だったが、有権者の関心を集められなかった。

 

ともに政令指定都市の静岡市と浜松市の市長選、さらに県議選の投票率は過去最低を更新し、有権者の半分以上は投票に行っていない。当選者は、選挙に行く人が少数派となっている現状を重く受け止める必要がある。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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