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2023/05/28

大型連休の集客トップは浜松まつり 2位と3位は? トップ10は半分が県東部

浜松まつりはラッパが特徴の1つ

■集客数2位は遠鉄百貨店 浜松まつりの恩恵で3割増加

民間の調査会社「静岡経済研究所」が、ゴールデンウィーク中に開催されたイベントや観光施設の集客数を発表した。最も多かったのはNHK大河ドラマ「どうする家康」に主演する松本潤さんらが参加した浜松まつりの255万5000人で、全体の4割近くを占めた。集客数トップ10には富士市の富士川楽座など県東部の施設が5つ入った。

 

静岡経済研究所によると、4月29日から5月7日までのゴールデンウィーク期間に静岡県のイベントや観光施設を訪れた人数は661万9000人だった。昨年より37.9%増加したものの、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年と比べると28.7%減少している。

 

最も集客数が多かったのは、放送中のNHK大河ドラマ「どうする家康」で徳川家康役を演じる松本潤さんらが騎馬武者行列に参加した浜松まつりで255万5000人だった。昨年から20.8倍と大幅に増え、2019年より21.8%増加した。浜松まつりの集客数は全体の38.6%を占め、浜松まつりを除くと全体の集客数は昨年より13.1%減少となっている。

 

■3位に富士川楽座 トップ10の半分は県東部

集客数が2番目に多かったのは浜松駅前にある遠鉄百貨店で、13万9000人だった。昨年から約3割の増加で、浜松まつりの恩恵を受けたといえる。3位は富士市の富士川楽座の12万7000人で、昨年より2.5%減少だった。集客数の多かったイベントと施設のトップ10は以下のようになった。(カッコ内は昨年比)

 

①浜松まつり 2555000人(20.8倍)

②遠鉄百貨店 139000人(+29.6%)

③富士川楽座 127000人(-2.5%)

④道の駅・伊東マリンタウン 97000人(+2.8%)

⑤三嶋大社 84000人(-9.0%)

⑥浜名湖ガーデンパーク 78000人(-20.8%)

⑦浅間神社・流鏑馬祭 75000人(+44.2%)

⑧三島スカイウォーク 72000人(-2.0%)

⑨焼津さかなセンター 49434人(-9.0%)

KADODE OOIGAWA 48699人(-13.7%)

 

トップ10の中で昨年より数字を伸ばしたのは3つだけで、富士宮市にある浅間神社の流鏑馬祭は4年ぶりの通常開催で昨年よりは大幅に増えたが、2019年の水準には届かなかった。全体では6割以上のイベントや施設で昨年を下回り、9割以上が2019年の実績に届かなかった。静岡経済研究所は、結果を次のように分析している。

 

「天候や曜日配列に加えて、物価高による家計状況が人出を鈍らせる要因になったと推測される。今年の来訪者の特徴としては県外客、家族連れ、2~4人、自家用車が目立ち、近隣の人々が遠方の観光地に流出したことで近隣客の来訪が減ったとみられる」

 

調査はデータ公表が可能で、入込客数が5000人以上のイベントと施設を対象にしている。516の施設に調査票を発送し、247が回答。回答率は47.9%だった。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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