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2023/04/19

イベントの新型コロナ規制は全面撤廃の動き 浜松まつりの飲酒禁止は賛否両論

浜松まつりの象徴ともいえるラッパ

■静岡まつりは4年ぶり通常開催 狩野川花火大会も規制撤廃へ

新型コロナウイルスの新規感染者や死者は減少し、社会生活の規制はほとんどなくなっている。中止や延期、規制を余儀なくされたイベントは元の形を取り戻している。静岡県内の大規模イベントも規制を全て取りやめる動きが進んでいるが、一部のイベントでは規制が残り、賛否両論が巻き起こっている。

 

新型コロナ対策をめぐっては、手洗いや消毒が呼び掛けられているものの、制約はなくなりつつある。マスク着用は個人の判断に委ねられ、政府は58日に感染症法上の位置付けを「5類」に引き下げる。

 

特に、屋外でのイベントは全面的に規制をなくし、コロナ前と同じスタイルに戻す流れとなっている。静岡市で42日まで3日間開催された静岡まつりは4年ぶりにマスク着用を求めず、来場者はお酒も楽しんだ。

 

県東部最大級のイベント「狩野川花火大会」も、今年は新型コロナ対策の規制を全て取りやめると決めた。72930日の2日間、4年ぶりに通常開催される。

 

■浜松まつりは飲酒禁止 根拠に疑問の声も

屋外イベントで規制を全面撤廃する流れが県内に広がる中、飲酒禁止で開催されるのが5月のゴールデンウィークに予定されている浜松まつり。まつりに参加する171町の自治会長や組長が参加した総会では、組織委員会に対して疑問の声も上がった。飲酒を禁止する根拠や、花見との違いについて説明を求めたという。

 

組織委員会は飲酒を認めない理由を「集団で酒を飲みまわすと新型コロナ感染が広がるリスクがあります。まだ、新型コロナが5類に移行していない中で、飲酒を認めるのは難しいと判断しました」と説明している。

 

浜松まつりは初子の誕生を祝うもので、子どもたちの健やかな成長を願って地域で祝い合う。日中は誕生を祝う初凧を揚げ、夜は市の中心部で華やかな御殿屋台の引き回しが行われる。

凧揚げ合戦は浜松まつりの見どころ

■賛成派と反対派の理由は? トラブルの不安も

飲酒の禁止には、市民の意見も割れている。賛成する人からは「祭りで普段とは違う高揚感のある人たちがお酒を飲んで騒いだら、子どもたちに感染するリスクがある。花見や花火大会とは意味合いが違う」、「新型コロナの感染対策以前に、子どものお祝いにお酒が必要だと思わない。大人が騒ぐ理由付けに、子どものお祝いが使われている印象がある」といった声が上がっている。

 

一方、飲酒の禁止に納得できない人たちは「浜松中心部の飲食店ではマスクをせずにお酒を飲んでいるし、花見では飲酒も解禁されている。浜松まつりだけ禁止する理由が分からない」、「浜松まつりが行われるのは、5類移行の数日前。5類になることが決まっている時点で、国のコロナ対策は方針が定まっているのに、5類移行を飲酒禁止の理由にするのは違和感がある」などと考えている。

 

また、浜松市民の一部からは「禁止にしてもお酒を飲む人がいて、トラブルにならないか不安」といった声も出ている。今年の浜松まつりは、NHK大河ドラマ「どうする家康」に主演するタレント松本潤さんの参加も予定されている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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