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2023/08/28

「福島に対する差別」 細野豪志氏が原発処理水放出で連日投稿 朝日新聞への提案も

処理水放出をめぐってXで連日投稿している細野氏

■処理水放出を支持 「科学が風評に負けるわけにはいかない」

衆院静岡5区選出の自民党・細野豪志氏が、福島第一原発の処理水放出をめぐる自身の意見を連日、X(旧Twitter)につづっている。福島で放出される処理水のみを問題とするのは「福島に対する差別」と投稿。政府を批判する朝日新聞に対しては特集記事の掲載を提案している。

 

自民党の細野氏は民主党時代、原発事故担当相や環境相として福島の復興政策に関わってきた。東日本大震災が発生した当時は内閣総理大臣補佐官を務め、菅直人元首相を支えてきた。

 

これまでも原発に関連した自身の考え方や意見をSNSで発信してきたが、福島第一原発の処理水放出が始まった5日前の19日から、賛否が分かれている処理水の問題について連日投稿している。細野氏は処理水放出を決めた政府の決定を支持し、23日には次のように投稿している。

 

「今も処理水の説明が不十分との声がある。被災地のガレキ処理の時『細野大臣説明して』というプラカードを持った女性を見つけたので、近づいて説明しようとしたら『あなたの説明は聞きたくない』と言われたことがある。処理水の科学的な説明は続けなければならないが、海洋放出は粛々とやるべき」

 

「処理水放出が迫る。『時間がかかり過ぎだ』と言ってくる人もいれば、「説明が不十分だ」という人もいる。科学的には決着がついていたのに『風評加害』に屈してきた面があった。これ以上、科学が風評に負けるわけにはいかない」

 

■政府を批判する朝日新聞に特集記事の執筆提案

細野氏は風評被害を恐れる漁業関係者らの気持ちには理解を示した上で、処理水放出の必要性を訴えた。処理水が放出された24日には「福島の人や漁業関係者が風評被害を心配するのは理解できる。それ以外の人については、世界中の原子力施設から処理水が放出されているのを認めておいて、福島からは放出することを認めない、もしくは福島で放出される処理水のみ問題にするのは福島に対する差別ではないか」と投稿。現在も、この投稿を固定している。

 

また、風評被害に防ぐ政府の取り組みは不十分とする調査結果を公表した朝日新聞の報道に対し「当然、風評被害防止に政府は全力を尽くす。朝日新聞も政府を批判するだけではなく、本当に風評被害が心配なら絶品の福島の魚(常磐もの)の写真付き特集記事を書いたらどうか」と提案した。

 

細野氏は自民党の二会派に特別会員として参加して無所属で立候補した2019年の衆院選に立候補し、自民党の公認候補だった吉川赳氏に圧勝した。吉川氏は比例で復活当選を果たしたものの、2022年に18歳の女性と飲酒して現金を渡したとする報道を理由に自民党を離党。細野氏は今年6月、約1年間空席となっていた衆院静岡5区の支部長に就任している。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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