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2023/09/05

「#8000」を知っていますか? いざという時の助けに 子どもや孫のいる世代は必見

■#8000の認知度43.4% 9月3~9日まで救急医療週間

救急の日の9月9日までの1週間は「救急医療週間」となっている。子どもの急な病気やけがで助けになるのが、静岡こども救急電話相談「#8000」。新型コロナウイルス感染拡大の影響で認知度は高まっているものの、まだ県民の半数以上に知られていないアンケート結果が出ている。

 

静岡県は救急医療週間に合わせて、県政インターネットモニターを対象に救急電話相談「#8000」についてアンケートを実施した。県内に在住または通勤している15歳以上の580人が回答し、「#8000」を知っている人は43.4%だった。

 

認知度は昨年度から11.4ポイント増加した。新型コロナ感染拡大を受け、サポート態勢を24時間に拡充したことで認知度が高まったとみられている。ただ、依然として半数以上には知られていない。

 

15歳未満の子どもと同居している人に限ると、認知度は85.1%まで上昇する。その中で、利用したことがあると回答した人は41.1%となった。

 

年代別では30代が71.4%で最も高く、次いで40代の61.5%、50代の43.2%だった。20代と60代は20%台にとどまり、年代でばらつきがあった。

 

■#8000の相談件数1.8倍 4~7月で1万9050件

「#8000」は子どもの急な発熱やけがで困った時、救急病院に受診させるかどうかを相談できる窓口で、看護師や小児科医といった専門家から電話でアドバイスを受けられる。プッシュ回線の固定電話や携帯電話からは局番なしの「#8000番」でつながる。土日祝時も含めて24時間対応となっている。

 

「#8000」の利用者は今年4月から7月の4か月間で1万9050件だった。前年同時期と比べて1.8倍に増加。子どもの発熱に関する相談が増えたという。利用者のうち、アンケートで「満足」または「やや満足」と回答した割合は75.0%に上っている。「不満」と答えた人は、電話のつながりにくさを理由に挙げる人が約6割に達した。

 

9月9日は救急業務や救急医療に対する国民の正しい理解と認識を深め、救急医療関係者の意識高揚を図る目的で1982年に定められた。9月9日の救急の日を含む1週間(日曜から土曜)を毎年、救急医療週間としている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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