県民1人当たりの所得が全国6位だった静岡県

■静岡県民1人当たりの所得311万円　実質経済成長率は-4.9％

内閣府経済社会総合研究所が、都道府県別の県民経済計算の推計結果を公表した。静岡県の県民所得は1人当たり311万円で全国6位。実質経済成長率がプラスとなったのは三重県のみで、静岡県はマイナス4.9％で全国33位だった。

県民経済計算は都道府県内、または県民の経済の循環と構造を生産、分配、支出など各方面に渡って計量把握することで都道府県の経済の実態を包括的に明らかにし、行財政や経済政策に役立てることを目的としている。最新のデータとなる2020年度の結果が発表された。

静岡県の総生産は1兆1052億円で全国10位。関連性が高い人口数の順位とほぼ同じで、静岡県も人口の順位と変わらなかった。実質経済成長率はマイナス4.9％で33位。前年度から1つ順位を上げたものの、低い水準となった。実質経済成長率は0.8％の三重県が全国で唯一プラスだった。

【実質経済成長率トップ5】

①三重県　8％

②山梨県　-0.2％

③山形県　-1.3％

④徳島県　-1.9％

⑤福島県　-2.1％

【実質経済成長率ワースト5】

①香川県　-8.2％

②愛媛県　-7.9％

③群馬県　-7.1％

④和歌山県　-6.6％

⑤京都府　-6.1％

静岡県民1人当たりの所得は311万円で全国6位だった。339万1000円で4位だった前年度から金額も順位も下降。金額は2012年度とほぼ同じ金額となり、ここ10年で初めてトップ5から陥落した。

県民所得は県の経済全体の水準を表す指標で、個人の所得水準を表すものではないという。県民雇用者報酬、財産所得および企業所得を合計した数字となっている。1位は東京の521万4000円だが、人口数との関連性は高くない。

【1人当たりの所得トップ5】

①東京都　521万4000円

②愛知県　342万8000円

③福井県　318万2000円

④栃木県　313万2000円

⑤富山県　312万円

【1人当たりの所得ワースト5】

①沖縄県　216万7000円

②宮崎県　228万9000円

③鳥取県　231万3000円

④鹿児島県　240万8000円

⑤愛媛県　247万1000円

（SHIZUOKA Life編集部）