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2023/10/26

順調に通っていた幼稚園にイヤイヤ 悩みと反省の連続にも長男の成長実感

幼稚園に通い始めた長男の成長を感じている広瀬さん(本人提供)

■夏休み明けから「行きたくない」 長男の子育てに焦り

ホッとひと安心すると、また次の悩みに直面する。静岡朝日テレビの元アナウンサー・広瀬麻知子さんが試行錯誤している育児などを語るコラム「広瀬奮闘中」。今回のテーマは夏休み明けの幼稚園。長男は今春に入園した幼稚園へ順調に通っていたものの、夏休み明けにイヤイヤが始まってしまったという。

 

子育ては子どもの年齢によって違った大変さがあると聞きますが、本当にその通りだなぁと実感しています。最近は夏休み明けに、長男が幼稚園に行きたくないと言い出して苦労しました。

 

長男は今年の春から幼稚園に通っています。入園から1、2週間くらいは私と離れることを寂しがっていましたが、その後は幼稚園に慣れて楽しそうにしていました。ところが、夏休みが終わって通園再開になると、「ママと離れたくない」、「幼稚園に行きたくない」と繰り返すようになりました。夏休み中にべったりし過ぎたのかもしれません。

 

ママと離れたくないと言われるのはうれしい反面、長男の成長を考えれば、ずっと一緒にいるわけにはいきません。幼稚園を休ませる選択肢はありませんでした。嫌がりながらも通園する長男は帰宅すると、「幼稚園で泣いてばかりいた」、「みんなができることを上手くできないからやりたくない」と話していました。

 

■「できることを褒める」 幼稚園の先生の助言を実践

他の子ができることを長男がやりたがらないと聞くと焦ってしまいます。夏休み後から習い事にも行きたくないと言うようになり、私は「何が嫌なの?」、「何で、やりたくないの?」と怒ってしまう時もありました。

 

ただ、怒っても解決しないと思い、幼稚園の先生に相談することにしました。先生には「できるようになったことを見つけて褒めるようにしてください」とアドバイスされました。子どもができないことに親が焦ってしまうと、子どもは積極性を失ってしまうと反省しました。

 

人並みに育ってほしいという気持ちが先行し過ぎると、長男のできないことが気になったり、他の子と比較したりしてしまいます。幼稚園の先生に相談して気持ちが楽になりました。アドバイスを受けて、できないことは少しずつ練習して長男の成長した部分を褒めるように心掛けています。

 

私の心境に変化が生まれた影響もあるのか、長男は今、夏休み前と同じように幼稚園を楽しんでいます。習い事の体操教室も嫌がらなくなりました。鉄棒の前回りが上手くできなくて怖いと言っていたので、おもちゃの鉄棒を買って自宅で練習すると、できるようになりました。親がどこまで子どもの手助けをするのがベストなのか迷う時はありますが、できなかったことができるようになると息子はうれしそうにしています。

インドア派の広瀬さんはママになって外出する機会が増加(本人提供)

■長男は幼稚園に通って成長 長女はムードメーカー

子育ては悩みの連続です。私は教育ママなのかなぁと自己嫌悪に陥る時もあります。でも、長男と長女の成長は落ち込んだ気持ちを忘れさせてくれます。長男は幼稚園に行ってから頼もしくなりました。今月は初めての運動会がありましたが、長男の姿を見ていたら子育てに悩んでいた自分に反省しました。

 

1歳になった長女は歩き始め、おしゃべりもしています。私たちの言っていることが分かるようになり、最近は長男が泣いているとそばに行って背中をトントンする時もあります。私に気持ちの余裕がなくなると笑いかけて和ませる家族のムードメーカーになっています。

 

子育てを相談できる相手がいるのも心強いです。幼稚園の先生や母親に悩みを打ち明けると、「そんなに完璧にする必要はない」、「もっと気楽に楽しんで」と背中を押してもらっています。まだまだ子育ての先輩たちの力を借りていますが、育児を楽しむ余裕のある母親に成長したいと思っています。

 

<プロフィール>

広瀬麻知子(ひろせ・まちこ)。千葉県我孫子市出身。2010年に静岡朝日テレビにアナウンサーとして入社し、1年目から「ピエール瀧のしょんないTV」を担当。その後、情報番組のMCや県内ニュースのキャスターを務め、20203月付で退社した。2018年に当時清水エスパルスでプレーしていた河井陽介選手(現在はファジアーノ岡山所属)と結婚。現在2児の母。

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