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2024/05/02

【静岡県知事選挙】“色を消す戦い”にも注目 「オール静岡」を全面に打ち出す狙いは?

■5月9日告示 現時点で4人が立候補表明

静岡県知事選挙の告示が1週間後に迫っている。現在までに4人が立候補を表明している。共産党静岡県委員長の森大介さんと政治団体代表の横山正文さんは独自色を全面に打ち出しているのに対し、元副知事の大村慎一さんと前浜松市長の鈴木康友さんは“色を消す”戦い方を進めている。

 

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現時点で、自民党静岡県連から推薦を受ける大村慎一さん、立憲民主党と国民民主党から推薦を受ける鈴木康友さん、森大介さん、政治団体「尊厳党」代表の横山正文さんの4人が立候補を表明している。

 

共産党公認の森さんはリニア中央新幹線や浜松の新野球球場建設の反対など、明確な考え方を明らかにしている。横山さんも知事就任後、即座にリニアの先進抗貫通工事を許可することや新野球場は総工費600億円をかけたドーム球場にする考えを明言している。

 

一方、大村さんと鈴木さんはリニアや新野球場建設で推進の立場を取りながらも、地元の理解や話し合いを“条件”にしており、歯切れの悪さも感じさせる。そして、2人は「オール静岡」を強調し、自身のバックボーンや支援組織の“色を消す”発言を繰り返えしているところも共通している。

県内各地に設置されている県知事選のポスター掲示板

■不祥事相次ぐ自民党議員 大村陣営「自民色消せるかが重要」

大村さんは川勝平太知事のもとで副知事を務めた経験があり、今回の選挙では自民党県連の推薦を受けている。大村さんにとっては初めて臨む選挙。知名度に課題があることから、自民党の組織力を全面に押し出して戦いたいところだが、自民党県連の関係者は「自民の色を出すのはマイナス面の方が圧倒的に大きい」と嘆く。

 

不祥事が相次ぐ自民党は、4月28日に投開票された衆議院の3つの補欠選挙で全敗。自民党に対する有権者の不信感が浮き彫りになった。強い逆風が吹く中、自民党の冠で選挙を戦うのは難しい。しかも、静岡県選出の議員は不祥事の中心にいる。前出の関係者は、こう話す。

 

「裏金問題で離党した塩谷さん、週刊誌報道で辞職した宮沢さんと自民党議員の不祥事が続き、有権者から向けられる目はかなり厳しい。大村さんを当選させるには自民党が裏方に回り、自民色をどれだけ消せるかが重要になる。街頭演説など公の場に出る時や大村陣営としての取材対応などは、できるだけ自民党関係者を一緒に露出させない戦略にする必要がある」

 

そして、元副知事という肩書も目立たせない方が得策と考えている。大村さんは川勝知事のもとで副知事を務めた経験があることから、川勝知事と考えが近いと捉えられがちだという。陣営は元官僚としての経験や人脈を押し出して選挙戦を展開しようとしている。

 

■前浜松市長の鈴木陣営「浜松の色を押し出したくない」

バックにつく強い力と川勝知事の色を消す戦い方は鈴木さん陣営も同じだ。浜松市長時代の鈴木さんを強力にサポートしてきたのが、浜松市に本社を置く大手自動車メーカーのスズキ。行政区再編や新野球場など浜松市に関する重要事項では、鈴木さんの方針や判断の背後にスズキ・鈴木修相談役の存在が見え隠れした。

 

鈴木修相談役は川勝知事を長年支援してきた。鈴木康友さんも浜松市長の頃、川勝知事と良好な関係を築いていた。県民からは「スズキの意向が県政に反映される」、「川勝知事の後継者」と捉えられる可能性がある。陣営は「市長としての実績はアピールしながらも、知事選は全県の戦いなので浜松の色を押し出したくない。川勝県政を刷新するイメージを打ち出していく」と話す。

 

川勝知事は5月9日に退任する。この辞職に伴う静岡県知事選挙は5月9日告示、26日投開票となっている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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