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2025/10/06

期限間近の食品をお得に 三島市が静岡県初の導入 パン屋やスーパーなど40店舗参加

■10月から「タベスケ」本格導入 実証実験で3トンの食品ロス削減

三島市がフードシェアリングサービス「タベスケ」を10月から本格導入した。静岡県内で初となる。1年間の実証実験では約3トンの食品ロス削減に成功。店側と消費者の双方にメリットがあるサービスとして期待が膨らんでいる。

 

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タベスケは消費期限が近い食品などを販売したい店と、お得に食品を購入したい消費者をつなぐ自治体主導のマッチングサービス。ユーザーは定価より安く商品の購入が可能で、協力店は消費・賞味期限が近い食品などを廃棄せずに販売できる。

 

三島市は昨年10月から1年間、「タベスケ」の実証実験を行った。実証実験には市内39店舗が協力し、約4300人がユーザー登録。約6000件の取引が成立し、食品ロスは約3トン削減された。

 

ユーザーと協力店を対象にしたアンケートでは、回答した332人のユーザーのうち59%が「とても満足」、33%が「やや満足」と答えた。協力店は10店舗全てが「継続を希望」と回答した。

写真はイメージ

■三島市内40店舗が参加 市外の住民も利用可能

この結果を受け、三島市は「実証実験の成果が得られた」として10月1日から「タベスケ」の本格導入を開始した。店側は「消費期限・賞味期限が近い食品」や「梱包の破損や見た目などで規格外になった食品」、「商品入れ替え等で在庫整理をする食品」や「予約のキャンセルにより余ってしまった食品」などを出品する。

 

現在、パン屋やケーキ屋、スーパーやカフェなど市内40店舗が協力店として登録している。三島市のホームページで店舗一覧が公開されている。ユーザーはアプリやサイトから登録し、商品の購入を予約する。その後、店で直接支払いをして商品を受け取る流れとなっている。購入後のキャンセルは原則禁止。三島市外の住民も利用できる。

 

タベスケは全国各地の自治体が導入している。東海地方では愛知県の安城市や三重県の桑名市などが実施。静岡県では三島市が県内初となった。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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