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2026/02/18

静岡市が41億円で土地購入へ スタジアム新設に賛否再燃 「経済効果ある」「民間事業なのに」

■「ここにつくるべき」 静岡市の難波市長が明言

市民の意見を二分する議論が再燃した。静岡市が新しいスタジアムを建設する目的で、清水駅東口の土地を41億5000万円で購入する方針を固めた。スタジアムは清水エスパルスのホームスタジアムが最有力となっていることから、ファンやサポーターは歓迎する一方、スタジアムの必要性や税金を投じる意義に疑問を投げかける声も少なくない。

 

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新スタジアム計画が動き出す。静岡市は清水駅東口のENEOS清水製油所跡地14.4ヘクタールのうち、7.9ヘクタールを41億5000万円で購入することで、ENEOSと合意した。そして、難波喬司市長は2月17日の定例会見で、こう明言した。

 

「スタジアムは、ここにつくるべきです。全国で最も立地条件の良いスタジアムの1つになると思います」

 

難波市長はスタジアム新設を目指すと表明し、土地購入費用の総額41億5000万円のうち29億円を新年度当初予算案に盛り込んだ。ただ、土地の取得だけではスタジアム実現は難しい。難波市長は「公共投資だけではできないので、民間投資がどのくらいできそうか、検討が必要になります」と話している。実現に向けて調査を進め、新年度中に結論を出す方針だ。

 

新スタジアムは、清水エスパルスの本拠地が最有力となっている。現在の本拠地「IAIスタジアム日本平」は観客席の屋根など、一部でJリーグの施設基準を満たしていない。老朽化もあって改修か新設かの議論が長年続いている。静岡市は2014年にエスパルスから新スタジアム建設の要望を受け、改修と新設どちらにメリットが大きいのか調査や検討を進めてきた。

老朽化が問題となっている「IAIスタジアム日本平」

■多額の税金投入 新スタジアムに市民は賛否両論

静岡市が土地取得に乗り出したことで、新スタジアムの建設は現実味を帯びてきた。ただ、多額の税金を投じる事業とあって、市民の賛否は割れている。

 

エスパルスのサポーターやサッカー好きからは「IAIスタジアムは老朽化して安全面の不安がある。交通アクセスも良くないので、利便性の高い場所に新設した方が良い」、「他のクラブも行政の支援を受けて、スタジアムを建設している。経済効果があるので、サッカーに興味がない市民にも間接的な恩恵がある」、「自分に興味がない分野にも税金は使われているので、サッカースタジアムだけ批判するのは疑問。アリーナや歴史博物館、水族館は個人的に全く関心がなく不要だと思っている」といった意見が上がる。

 

一方、「スタジアムが必要なら、クラブがスポンサーやクラウドファンディングから資金を集めるべき。民間事業に、これだけ大きな金額の税金を使うのは市民の合意を得られない」、「プロ野球くらいの観客数や頻度であれば税金を投じるだけの経済効果を期待できるが、エスパルスの試合では難しいのではないか。市外や県外から観戦に来る人数も限られるし、スタジアムには維持管理費もかかる。市には、市民が納得できる試算を出してほしい」などの声もある。

 

まちづくりの将来像と財政負担のバランスをどう取るのか。新年度中に新スタジアム計画の判断を示す市には、市民が納得する根拠を明確にした説明も求められそうだ。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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