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2024/04/24

清水エスパルス売上高過去最高の51億円 サポーターは“リアル半沢直樹”の手腕評価

■興行収入も過去最高の8億3500万円 純利益は5期連続で黒字

サッカーJ2清水エスパルスが2023年度の決算を発表した。売上高は51億100万円で過去最高を更新。サポーターからは“リアル半沢直樹”と呼ばれる山室晋也社長の手腕を高く評価する声が上がっている。

 

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エスパルスによると、第29期(昨年2月~今年1月)の売上高は51億100万円だった。クラブ史上初めて50億円を超えた前期から0.3%増加。純利益は7500万円で、5期連続の黒字となった。

 

2023年シーズンの主催試合の来場者数は、歴代3番目に多い33万9699人。2010年シーズン以来、13年ぶりに30万人を上回った。興行収入は過去最高の8億3500万円。前期から15.5%も伸びている。広告収入は前期から3.5%減って29億1000万円。具体的な金額は明らかにされていないが、鈴与グループから手厚い支援を受けている。強化費は2.6%減の29億300万円だった。

 

エスパルスのサポーターは、2020年に就任した山室社長によるクラブの変化を感じている人が多い。長年スタジアムで応援しているサポーターは「山室社長が来てからスタジアムの雰囲気が明るくなり、グッズも充実した。今までよりもファミリー層や若い女性の観戦が増えた」、「鈴与という大きなスポンサーに依存せず、県内企業に支援の輪が広がっているのは山室社長の功績」などと感謝する。

エスパルスのマスコット「パルちゃん」(クラブ公式Xより)

■プロ野球ロッテでも社長 黒字転換で“リアル半沢直樹”の異名

山室社長はみずほ銀行の執行役員から、プロ野球の千葉ロッテマリーンズの社長に転身した。毎年30億円近かった赤字を黒字に転換して、球団史上初の単体黒字を成し遂げている。最多観客数も更新し、売上を1.8倍に伸ばした。その経歴や実績から、「リアル半沢直樹」とも呼ばれている。

 

エスパルスは今期の事業計画で売上高49億1500万円、興行収入6億6000万円を掲げている。昨シーズンよりもJ2のチーム数が2チーム減ったことや、カップ戦の主催試合が減ることで、2023年度よりも売上が落ちるとみている。強化費も3億2000万円減り、26億100万円としている。

 

エスパルスは現在、11試合で8勝1分け2敗とJ2の首位に立っている。優勝争いをして、最終的にJ1昇格を果たせば、観客数や売上の増加も期待できる。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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