2026/06/09
名古屋の老舗洋食店が破産 売上高8億円から1.4億円に減少 「贅沢な気分に」と惜しむ声

運営会社が破産申請した「広小路キッチンマツヤ」(公式Xより)
■「広小路キッチンマツヤ」の運営会社 破産手続き開始
名古屋市のビジネス街で親しまれた老舗洋食店を運営していた会社が、破産手続き開始決定を受けた。かつては年間の売上高約8億円を計上したが、競合やコロナ禍の影響などで業績が悪化。2025年8月に店舗を閉じていた。
帝国データバンクによると、名古屋市に本社を置く「広小路キツチンマツヤ」は1986年8月に設立した。名古屋・伏見交差点近くのビジネス街で、洋食店「広小路キッチンマツヤ」や居酒屋「伏見酒天童子」などを運営していたが、5月18日に名古屋地裁から破産手続き開始決定を受けた。負債は現在調査中としている。
「広小路キッチンマツヤ」は、ランチタイムやディナータイムに営業し、ハンバーグやトンテキなどの洋食メニューを提供していた。味噌カツや天むすといった名古屋名物もそろえ、観光客や周辺で働く人たちに親しまれていた。地元メディアで取り上げられることもあった。
業績が好調だった1999年7月期には、年売上高約8億円を計上していた。しかし、繁華街に立地していたことから同業との競合が厳しく、その後は業容が縮小傾向をたどった。
さらに、コロナ禍で営業が制限された影響も大きく、収益面で苦戦を強いられた。2024年7月期の年売上高は約1億4000万円まで減少。設備資金などとしていた借入金の返済負担も重く、今後の業況改善の見通しが立たなくなり、2025年8月15日に運営店舗を閉店していた。
閉店や破産手続き開始を受け、利用客からは惜しむ声も出ている。インターネット上では「よくランチで利用していた」、「レトロな雰囲気が好きだった」、「トンテキがおいしかった」、「少し贅沢な気分になりたい時に利用していた」といった声が寄せられている。
名古屋の中心部で、仕事の合間の昼食や少し特別な食事の場として親しまれてきた老舗洋食店。かつてのにぎわいを知る人たちからは、時代の移り変わりを惜しむ声が上がっている。
(SHIZUOKA Life編集部)








