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2026/08/22

なぜ違反?キンメダイ36.9トン販売 「静岡県沖」と「静岡県産」は別扱い

■沼津我入道漁業協同組合に是正指示 食品表示法の基準違反

「静岡県沖」と「静岡県産」。よく似た表現だが、水産物の食品表示では同じ扱いではない。静岡県は、沼津我入道漁業協同組合が販売したキンメダイの原産地に関する表示・伝達が食品表示法に基づく基準に違反していたとして、表示の点検や是正を指示した。「静岡県産」と伝えて販売した量は、少なくとも36.9トンに上る。

 

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県は6月25日から8月6日にかけて、沼津市にある沼津我入道漁協への立入検査などを実施した。その結果、漁協が販売したキンメダイについて、本来は水域名の「静岡県沖」などと表示または伝達すべきところ、「静岡県産」と伝えていたことが判明した。

 

「静岡県沖なら、『静岡県産』でも同じではないのか」と疑問に感じる人もいるかもしれない。しかし、食品表示基準では国産の水産物は原産地として水域名または地域名を表示することになっている。今回のキンメダイは、「静岡県沖」などの水域名と表示または伝達する必要があったと県は指摘している。

 

水域名での表示が難しい場合には、水揚げした港の名称や、その港がある都道府県名で代えることができる。今回の場合は、「形原漁港」または形原漁港がある「愛知県」と表示・伝達する必要があった。

 

ここで「愛知県」が出てくるのは、沼津我入道漁協の所在地が理由ではない。水域名での表示が難しい場合、水揚げした港や、その港がある都道府県名で代えることができるという水産物の表示ルールによるものだ。

写真はイメージ

■原因は「認識の著しい欠如」 管理体制の不備も指摘

県によると、漁協は少なくとも2024年4月15日から2026年7月5日まで、「静岡県産」と伝えたキンメダイ約36.9トンを販売していた。県は、食品表示法や食品表示基準への理解不足が今回の違反につながったとしている。

 

今回の行為が食品表示基準に違反すると判断した県は、食品表示法に基づき漁協へ指示を出した。販売しているすべての食品について直ちに表示を点検し、不適正な表示が見つかった場合は、基準に従った適正な表示に是正した上で販売するよう求めている。

 

また、県は今回の問題の主な原因として、漁協の「食品表示に関する認識の著しい欠如」を挙げ、表示内容の確認や管理体制にも不備があると指摘した。原因の究明と分析を徹底するとともに、食品表示に関する責任の所在を明確にし、組合内のチェック体制を強化するよう要請。再発防止策を実施し、チェック体制などが有効に機能しているか定期的に検証した上で、必要な改善を行うことも求めている。

 

さらに、全役員と職員に食品表示制度について啓発し、その遵守を徹底するよう指示した。一連の指示に基づいて講じた措置については、9月25日までに静岡県知事あてに提出するよう求めている。沼津我入道漁業協同組合は1949年設立。沼津市我入道東町に事務所を置き、魚介類販売業を手がけている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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