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2022/12/12

静岡のテレビ局アナウンサーからYouTubeの裏方へ転身 転職で得た財産と反省

赤間さんはテレビ局を退社後YouTubeの会社に転職

■元ニュースキャスター赤間優美子さん YouTubeの世界を選んだワケ

表に出るアナウンサーの次に選んだのは、出演者のサポートや動画の分析をする裏方だった。静岡県のテレビ局でニュースキャスターをしていた赤間優美子さんのコラム、4回目のテーマは転職。赤間さんはテレビ局を退社後、YouTubeの世界へ進んだ。似ているようで全く違う業種に戸惑いはあったが、転職で得たものは多かったという。

 

静岡朝日テレビを退社後は、しばらく休んで自分は何がやりたいかを考えました。その中で、選んだのがYouTubeの会社でした。

 

アナウンサーをしていた頃から、取材をしてVTRの構成を考えるのが好きでした。アイデアを練って形になっていくことに達成感がありますし、実際に取材すると準備や想定と違うものができ上がるのも楽しかったので、今度は表に出るのではなくコンテンツ制作をしたいと思いました。

 

YouTubeはテレビ局で働いていた頃からよく見ていました。当時はニュースキャスターをしていたので、その反動からか、柔らかい内容を選ぶことが多かったです。

 

転職先ではリニューアルするYouTubeチャンネルのチームに入って、ロゴをつくるところからブランディングする仕事もありました。より多くの視聴者を引きつけるための企画を考えて、撮影、編集をして、配信した動画が視聴者のニーズと合っているか分析します。

YouTubeの会社では撮影を担当したことも

■ディレクター兼マネージャー 弁当の買い出しや出演者のアテンドも

撮影現場でカメラを回したり、お弁当の買い出しをしたり、出演者の方をアテンドしたり、ディレクター兼マネージャーをする時もありました。アナウンサーの頃にディレクターさんの気持ちを理解しているつもりでしたが、実際に経験すると準備の大変さを実感しました。

 

同じ映像の分野でも、テレビとYouTubeは違います。特に、ニュース番組との違いに戸惑う部分がありました。YouTubeでは、視聴者がどのタイミングで動画を見るのをやめたのか細かく数字に表れます。いかに最後まで動画を見る人を増やすか、戦略を練ってコンテンツをつくります。一方、ニュース番組は視聴率も問われますが、社会の関心が低いからこそ伝えるべき内容がありますし、分かりやすさが問われます。

 

新しい環境に慣れるためには、ゼロからスタートする気持ちが大切だと思います。今、自分がいるのはYouTubeの世界なので、テレビ局で学んだノウハウは一旦置いておく考え方です。その方が、早く知識やスキルを吸収し、同僚との関係も築きやすいと感じました。

 

視聴者が求めるコンテンツをつくる点では、YouTubeもテレビも共通しています。ただ、YouTubeは自由度が大きい分、視聴者からはおもしろさや新鮮さが求められるので、そこに応える難しさがありました。

 

結果も数字にはっきり表れます。チャンネルの特徴や視聴者の傾向を把握して、動画のどんな要素で興味を引けるのか、視聴者の推移を示すグラフを見ながら分析します。大事なのは、自分の感覚よりも数字が示す客観的な事実です。

 

■転職で広がった視野 可能性を狭めたアナウンサー時代を反省

最初の頃は自分の感性や価値観でコンテンツの質を高めようとしていたので、数字が伸びませんでした。経験を積むと傾向が掴めてきます。自分自身の引き出しも増えるので、戦略が上手くいくおもしろさがありました。

 

転職から得たものは、たくさんあります。同時に、もっとアナウンサー時代にできることがあったとも感じました。新しい職場を経験すると、それまでとは違う基準や価値観で物事を捉えられるようになって、視野が広がります。

 

転職先は年下のスタッフが多かったので、発想の豊かさやチャレンジ精神に驚かされました。常に新しさを求めるYouTubeならではのスピード感もありました。そうした環境で働くと、テレビ局にいた時に自分から提案したり、行動したりする意識が不足していたと反省しました。

 

当時は社会人として経験が浅かった面もあって、「言っても駄目かな」、「今の自分には無理かな」という気持ちが先行していました。「ニュース番組を担当しているから」という考え方に縛られて、自ら可能性を狭めていた部分もありました。

 

今思えば、もっと楽しんで仕事ができたかもしれません。転職を考えている方には、新しい環境への挑戦をおすすめしたいですし、現在の仕事を充実させる方法があるとお伝えしたいです。

 

<プロフィール>

赤間優美子(あかま・ゆみこ)。神戸市出身。2014年に静岡朝日テレビにアナウンサーとして入社、夕方の情報ワイド「とびっきり!しずおか」で気象コーナーを担当。その後は4年間「県内ニュース」のキャスター。事件事故の取材や中継、選挙や台風の特番のMCも務める。また、時事ネタを中心に街頭インタビューで1000人以上の声を聞き、原稿執筆やVTR制作にも従事。そのほか、朝日放送の「朝だ!生です 旅サラダ」の中継コーナー、 静岡朝日テレビ開局40周年記念特別番組「池上彰と学ぶ  なるほど!富士山7つの秘密」などに出演。

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