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2023/01/18

3週間後に注意報レベルの可能性も インフルエンザ患者急増 静岡県全域で流行期

インフルエンザ患者数は静岡県内で急増

■県中部と西部で急増 静岡市と浜松市で学年閉鎖

全国的に感染者が増えているインフルエンザは、静岡県東部に続いて中部と西部でも流行期に入った。静岡市の中学校や浜松市の高校で学年閉鎖になるなど、中部地域で特に感染者が急増している。

 

静岡県は、16日に幼稚園と小中高校、県内5つの施設がインフルエンザによる閉鎖措置を取ったと発表した。静岡市葵区にある中学校では、2クラスで計72人のうち18人が感染により欠席したため、学年閉鎖となった。浜松市中区の高校でも247人の生徒がいる学年で62人が欠席し、学年閉鎖の対応を取った。

 

その他にも、富士市の小学校、焼津市の小学校、藤枝市の幼稚園が学級閉鎖となっている。今シーズンのインフルエンザによる閉鎖措置は県内で累計10施設に上っている。

 

静岡県内のインフルエンザ患者数は急増している。感染症情報センターによると、1月8までの1週間で1医療機関あたりの患者数は3.19。前週の1.40から2.3倍まで増えた。前週までは県東部が2.28と突出し、中部は0.95、西部は0.87で流行期の基準となる1を下回っていた。

 

しかし、1週間で東部は3.76まで増加。さらに、中部は3.26と東部に迫り、西部も2.53と県内全ての地区で流行期に入った。感染症情報センターは「増加が急激で、このままのペースが持続すれば、遅くとも3~4週間後には注意報レベルに達する可能性が示唆される」と分析している。

 

■患者の96%がインフルエンザA型 湿度管理が予防に効果

県内各地の病院からの報告では、今シーズンの累計患者のうち、96%がインフルエンザA型に感染している。A型とB型で症状に大きな差はないが、鳥類など人間以外にも感染するA型と違い、B型は人間にしかうつらないと言われている。

 

いずれの型でも基本的な対策は変わらない。手洗いとうがいの徹底、マスクの着用、さらにワクチン接種が呼び掛けられている。

 

また、空気が乾燥するとインフルエンザに感染しやすくなるため、換気や加湿器の使用が推奨されている。室内に濡れたタオルや洗濯物を干すのも効果があり、湿度を50~60%に保つと感染リスクを下げられる。換気はウイルス濃度を下げる予防策にもなる。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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