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2023/08/18

ビッグモーター街路樹問題 浜松市が再調査依頼 市民から疑問の声が上がるワケ

浜松市にも店舗を展開するビッグモーター

■閉店した3店舗でも異変 浜松市の調査には限界

真相が明らかになるのか不透明な状況となっている。中古車販売大手ビッグモーターの店舗前に植えられていた街路樹が不自然に枯れていた問題で、浜松市は閉店した店舗を含めた調査をビッグモーター側に依頼した。ただ、市民からは「問題の当事者に調査依頼しても、十分な結果は得られない」といった疑問の声が上がっている。

 

ビッグモーター店舗前の街路樹が枯れたり、伐採されたりしていた問題が全国で相次いでいる。浜松市でも浜松東店で同様の事態が判明している。市によると、店がオープンした8年前には9本の木が植えられていたが、数年前に確認した際に7本が枯れていた。倒木の危険性があったため伐採したという。

 

また、すでに閉店している市内3つの店舗(浜松店、浜松柳通り店、浜北店)でも木の伐採が確認されている。市が把握している範囲では、浜松店の前には開店当時、高い木が3本植えられていた。しかし、2018年度に現地点検した際、3本のうち2本が枯れており、市は倒木の恐れを理由に伐採した。残りの1本は伐採した記録が残っていないため、調査している。

 

浜松柳通り店にはオープン時に高い木が1本あった。しかし、現在はなくなっている。市は、いつ、どんな経緯で伐採されたのか調べている。

 

浜北店は開店時に高い木が3本植えられていたが、現時点ではいずれもなくなっている。市が2021年度に現地点検した際、2本が枯れていて倒木の危険があったため市が切り倒した。残りの1本が、どういう経緯でなくなったのか調査を続けている。

 

ただ、街路樹がなくなってから月日が経っているため、市の調査には限界があるという。市は8月7日にビッグモーター側からの連絡を受けて面会。その際には、市が納得いく回答を得られなかったため、ビッグモーター側に再調査を求めた。

 

■市民から疑問の声 「当事者の社内調査は十分な結果得られない」 

閉店した店舗に関しては、当時勤務していた従業員から話を聞くなど社内調査を継続し、街路樹がなくなった経緯や理由の説明を求めている。中野祐介市長は今月10日の定例会見で「店舗が閉店していたり、営業中の店舗前も土壌の全入れ替えをしていたりするので、市が原因を調べるとなると技術的に難しい面もある。引き続きビッグモーター側からしっかりとした回答を得られるように働きかけをしていきたい」と説明している。

 

市によると、ビッグモーター側は、市から請求があれば伐採にかかった費用などを負担する意思を示している。中野市長は「まずは、相手側からの報告をいただいた上で、これまでにかかった費用を状況に応じて請求していくことになると思っている」と話した。

 

ビッグモーターに再調査を依頼した浜松市の対応について、市民からは「市が行った木の伐採や土壌調査は市民の税金が使われている。ビッグモーター側に原因があると判明した場合は、きちんと請求すべき」といった市の姿勢に理解を示す声が上がった。

 

一方、疑問の声も上がっている。これまでのビッグモーター側の対応から「市からの一度目の調査依頼で十分な結果を示せなかったのに、再調査で状況が変わるとは思えない」、「不正や疑惑が発覚している問題の当事者による社内調査では十分な結果は得られない」など、厳しい意見もあった。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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