不祥事が相次いでいる静岡県警

■44歳警部補　療養で休職中に覚醒剤使用か

静岡県警で異常事態が起きている。7月30日、覚醒剤取締法違反の疑いで裾野警察署に勤務する警部補が逮捕された。これで7月に逮捕された現職の警察官は3人目となった。

不祥事の連鎖が止まらない。静岡県警が7月30日に覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕したのは、裾野署地域課の44歳の男性警部補だった。関係者によると、この警部補は療養のために休職しており、上司に「相談したいことがある」と電話して「覚醒剤に手を出した」と打ち明けた。

覚醒剤を使用したのは7月上旬に休職してからとみられている。これまでの勤務で目立った問題はなかったという。

■1人目は住居侵入の疑い、2人目は白バイで勤務中に窃盗の疑い

静岡県警の現役警察官が逮捕されるのは、これで7月に入って3人目となった。1人目は三島警察署刑事課の36歳の警部補で、住居侵入の疑いで逮捕された。おととし9月から今年6月までの間に、県東部に住む20代女性の家に侵入したという。女性が「誰かに部屋に入られたようだ」と警察に通報し、事件が発覚した。この警部補と女性の関係性は明らかにされていない。

2人目の逮捕者は、静岡県内に大きな衝撃が広がった。22日に窃盗の疑いで逮捕されたのは、白バイ隊員を務める交通機動隊の巡査部長。店舗駐車場に止まっていた軽乗用車の車内にあったバッグを盗んだとされている。関係者によると、バッグには携帯電話や財布などが入っていたという。

この巡査部長が犯行に及んだのは、制服を着て白バイで勤務している最中という前代未聞の事件だった。被害者とは面識がなく、ロックされていない車を狙ったとみられている。

その他にも、24日には高速隊に所属していた40代の警部補が無許可で中古車を売買したとして、古物営業法違反の疑いで書類送検されている。この警部補は車を販売するディーラーから転職した知識や経験を悪用していた。

相次ぐ不祥事に静岡県警では7月25日、緊急会議を開いた。その矢先に、覚醒剤取締法違反の疑いで7月3人目の逮捕者が出た。県民の信頼を失墜させただけではなく、真摯に職務を全うしようとしている大多数の警察官のモチベーション低下も懸念される。

（SHIZUOKA Life編集部）