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2023/11/11

静岡市初のオープンファクトリー 普段は見られないモノづくりの裏側公開

■11月17日~19日に開催 「ファクハク静岡工場博覧会」

モノづくりの現場を公開するオープンファクトリー「ファクハク静岡工場博覧会」が、17日から初めて開催される。静岡市内にある25社が参加。工場見学やワークショップなどが予定されている。

 

オープンファクトリーは普段見ることができない工場を開放して、モノづくりの現場を見学するイベント。日本有数の金属加工技術で知られる新潟県の燕三条をはじめ全国に広がっており、静岡市での開催は初めてとなる。

 

今回参加するのは小型産業用ロボットメーカー「IAI」、飼料や肥料を製造する「伊豆川飼料」、精密板金加工の「山崎製作所」など25社。工場見学のほかにも、モノづくりに直接触れるワークショップや実際の製品を購入できる物販も予定されている。

 

オープンファクトリーは「工場の存在自体は知られていても、何をつくっているのか知られていない」といった企業が知名度を高める絶好のチャンスとなる。地元住民とのつながりを生むだけではなく、地域外から観光目的で訪れる来場者も期待できる。

ファクハクに参加する静岡市の日本ニューノーズル

■スマホのカメラを支える技術 国内No.1シェアの企業も参加

イベントは各工場が会場となり、時間や内容は企業によって異なる。例えば、静岡市葵区竜南に工場を構える日本ニューノーズルは17日と18日に午前と午後1回ずつ開催する。会社説明や工場見学、質疑応答の時間が設けられており、すでに予約で埋まっている枠もある。予約はイベント前日まで受け付けているという。

 

日本ニューノーズルはプラスチックなどの材料を加熱して溶かし、要望に応じた形にする「射出成型機」の部品を製造している。射出成型機ノズルのシェアは国内トップを誇る。業界自体はニッチだが、スマートフォンや自動運転用のカメラをつくる際に不可欠で、精度の高い技術が求められる仕事となっている。

 

ファクハクでは実際に使っている機械や、金属製品をツルツルに仕上げていく工程が見学できる。担当者は「普段生活していく中で、プラスチック製品の見え方が変わってくると思います」と話す。

 

日本ニューノーズルは今回、静岡のモノづくりの魅力を発信するファクハクの目的に賛同して参加を決めた。会社として取り組んできたSDGsの行動目標の1つ「働きがいも経済成長も」にも合致したという。日本ニューノーズルは中長期的な目標として「高度な人材育成、地元雇用、働きがいのある会社を実現し、静岡に持続可能なモノづくりの最適な環境をつくり出す」と掲げ、地元の雇用を生み出す取り組みを続けている。

 

ファクハクの開催期間は17日から19日までの3日間。静岡工場博覧会のホームページに参加企業の一覧が掲載されている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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