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2023/11/16

11月の土日祝日の1日限定 小学生は電車もバスも無料 脱炭素に関心持つきっかけに

1日限定で小学生は無料で利用できる静鉄電車

■「クールチョイスinしずおか」 グランシップで各種イベント

静岡市に本社を置く静岡鉄道が11月18日から、脱炭素への関心を高めるイベント「クールチョイスinしずおか」を開催する。市内の小学生は、期間内の土日祝日のうち任意の1日限定で、静鉄電車と市内の路線バスを無料で利用できる。

 

「クールチョイスinしずおか」は、環境負荷が小さいとされる電車やバスを利用することで脱炭素社会の実現に貢献できると発信することを目的に昨年初めて開催された。今年は18日からスタートする。

 

静鉄電車は静岡市内の小学生約3万2000人を対象に「1日フリー乗車券」を配布。18日から26日までの土日祝日のうち1日に限り、静鉄電車と静鉄ジャストラインの路線バスが乗り放題となる。

 

また、18日には静岡市のグランシップを会場に、他の企業などと連携した脱炭素への理解を深めるイベントを開催する。グランシップのメインステージでは、お笑いコンビ「スリムクラブ」や「ぬまんづ」などのライブ、ゼロカーボンクイズ大会を予定している。

 

出展ブースには企業、自治体、学生ら30以上の団体が参加。脱炭素社会に貢献する商品やサービスを紹介したり、ワークショップを開いたりする。例えば、県内4大学環境サークルは、ごみ分別ゲームやペットボトルアートなど子どもを対象とした環境学習イベントを実施する。

 

体験スペースでは廃棄プラスチックをリサイクルした素材「エコプラ」製のガンプラを組み立てたり、水素エネルギーの特徴を学びながら水素でラジコンカーを動かしたりするコーナー(事前申し込み必要)が設けられている。

 

静鉄電車がクールチョイスを始めた背景には、地球温暖化の影響と公共交通の利用者減少がある。公共交通の鉄道やバスは「交通インフラ」としての役割に加えて、脱炭素社会の実現を目指す「環境インフラ」にもなり得ると考えている。取り組みを通じて「1人1人の身近なアクションが脱炭素社会の実現に貢献できることを地域の皆さまに知っていただき、行動につながるきっかけにしていただきたい。小学生をはじめとした子どもたちが環境を大切にする選択ができるよう意識醸成を図りたい」としている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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