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2023/11/08

クマ目撃件数1か月で1年分上回る 出没マップ公開 万が一襲われた時の対処法は?

クマ出没に注意を促す看板

■10月のクマ目撃情報27件 昨年度1年間の21件上回る

全国的にクマの出没が増え、今年度の人への被害件数は過去最多となっている。静岡県内でも10月に寄せられたクマの目撃情報は27件に上り、昨年度1年間の件数を上回っている。県はクマの出没マップを作成し、注意を呼び掛けている。

 

クマに襲われる被害が後を絶たない。11月4日には北海道の大千軒岳(だいせんげんだけ)で浜松市出身の男子大学生の遺体が発見された。ヒグマに襲われて死亡したとみられている。

 

静岡県内でもクマの目撃情報が相次いでいる。10月の1か月間で確認された出没件数は27件で、昨年度1年間の21件を超えた。今年度は10月時点で、すでに59件に上っている。県によると、今のところ人への被害はないという。

 

静岡市では10月18日の午前、葵区瀬名にある光鏡院東側の農地でクマ1頭が目撃された。付近には住宅もあり、住民は警戒を強めている。

 

クマによる被害を防ぐため、県はホームページでツキノワグマ出没マップの公開を開始した。クマが目撃された場所や主な生息確認地域が示されており、情報を随時更新していくという。また、啓発のチラシを配布して注意喚起していく。

 

県は被害を防ぐため、「山に入る時は鈴やラジオなどを用意して自分の存在をアピールすること」、「クマの活動が活発な早朝や夕方に山へ入るのを避けること」などを対策に挙げている。また、クマのエサとなる生ごみや収穫しない果実などは放置せずに持ち帰ることや、クマは明るい場所を避ける特徴があるため山と接している藪を刈り払って見通しを良くすることも勧めている。

 

■クマに遭遇したら…距離で異なる3つの対処法

万が一、クマに遭遇した時の対応は次の3点を挙げている。クマとの距離によって違いがあるという。

 

①50メートル以上離れていたら、落ち着いて音を立てず反対側に逃げる。

 

②距離が近い場合はクマを刺激しないように落ち着いて、背中を見せずに後ずさりする。後ろ向きに走って逃げる相手に対して、クマは追いかけてくる習性がある。

 

③クマが攻撃してきたら窪地などに腹ばいになり、両手を首筋の後ろでしっかりと組んで両肘で顔を守る。

 

クマの出没情報は以下で確認できる。

 

■静岡県HP

クマ出没マップR5 (pref.shizuoka.jp)

 

SHIZUOKA Life編集部)

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