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2024/03/05

移住相談の希望地 静岡県が4年連続全国1位 トップ3の共通点と人気の理由

窓口相談で移住希望先の1位に選ばれた静岡県

■移住相談件数5万9276件 3年連続で過去最多更新

昨年の移住相談件数は5万9276件で過去最多となった。静岡県は窓口での相談者を対象にした移住希望先で4年連続トップ。2位は大きく順位を上げた群馬県、3位は前年と同じ栃木県だった。

 

東京にある地方への移住を支援するNPO法人・ふるさと回帰支援センターによると、昨年の移住相談件数は5万9276件で前年から13.3%増加した。3年連続で過去最多を更新している。移住相談会やセミナーなどの開催は636回で1.7%減少。新型コロナウイルス感染拡大による行動制限がなくなり、オンラインから会場を利用するセミナーへの回帰が進んでいる。

 

窓口相談は4年連続で静岡県が1位だった。幅広い年代から人気で、アクセスの良さが好まれている。また、移住フェアやセミナーに加えて、移住希望者が市町の移住担当者とセンターの相談員による3者で話ができる「出張相談デスク」を70回開催したことも相談増加につながった。

 

■群馬が9位→2位にアップ テレワーク移住広がる

順位を大きく上げたのは群馬県。前年の9位から2位までランクアップした。北海道は12位から7位まで上昇している。群馬は生活費や教育費の安さから、子育て世代からの相談が急増。東京から100キロ圏内で、テレワーク層からも人気が高い。地震が少ないなど安心安全な場所としても移住先の候補になっているという。

 

北海道は新型コロナが一段落した後に旅行や帰省で訪れる人が増え、移住したい気持ちが高まったと分析されている。また、テレワークに関する相談も増加。関東に集中していたテレワーク移住が北海道にも広がっている。

 

前年と同じ3位に入った栃木県は宇都宮市に誕生した次世代型路面電車「ライトライン」が全国的に話題となった。宇都宮市の移住定住相談窓口「ミヤカム」も本格的にスタートし、移住者の受け入れを強化している。

 

移住希望地ランキングのトップ10は以下の通りとなった。カッコ内は前年の順位。セミナー参加者の移住希望先で2022年は5位だった静岡県は昨年、10位に順位を落としている。

 

【窓口相談】

①静岡県(1

②群馬県(9

③栃木県(3

④長野県(2

⑤宮城県(7

⑥福岡県(5

⑦北海道(12

⑧山梨県(4

⑨山口県(15

⑩広島県(6

 

【セミナー参加者】

①群馬県(14

②愛媛県(3

③和歌山県(8

④新潟県(2

⑤長野県(4

⑥高知県(7

⑦広島県(1

⑧福島県(9

⑨北海道(6

⑩静岡県(5

 

■トップ3の共通点 ブースに就職相談員常駐

ふるさと回帰支援センターには、約半数のブースに就職相談ができる専門スタッフがいる。センターの高橋公理事長は「窓口相談でトップ3となった静岡、群馬、栃木は就職相談員が常駐していることも底上げの要因になっていると思われる。この他、希望する就業形態を見ると自営業やテレワークが増えており、働き方の選択肢として業種は限定されるもののテレワークが定着しているようだ」と分析している。

 

移住希望に関するアンケートは新規の窓口相談者と新規のセミナー参加者を対象に、昨年1年間実施された。1万7056人から回答を得ている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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