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2024/04/18

朝ラーの聖地に「まる藤ラーメン」オープン 藤枝市は温冷セットが独自の文化

■藤枝駅から徒歩2分 午前6時から午後1時まで開店

“朝ラーメンの聖地“に話題の店が登場する。静岡県藤枝市に4月19日、「まる藤ラーメン」がオープン。独自の朝ラー文化が根付く藤枝市に名店が加わった。

 

【写真】まる藤ラーメンが提供する温と冷の朝ラーメン

 

まる藤は今年1月から3月まで東京・下北沢に期間限定で店を構え、温冷セットの朝ラーメンを提供した。週末を中心に行列ができ、営業最終日は閉店時間前にスープが終了するほどの人気だった。

 

すでに全国のラーメン好きに知られる存在となったまる藤は、藤枝駅北口から徒歩2分の距離にある「cafe青いベンチ」を間借りして、朝6時(土日祝日は午前5時)から午後1時(ラストオーダー午後0時45分)まで開店する。

 

メニューはハーフサイズの温冷がセットになった「朝ラーメンセット(税込み1100円)」が看板で、「朝ラーメン温(税込み880円)」、「朝ラーメン冷(税込み940円)」、温冷それぞれのミニサイズやネギチャーシュー丼など好みや気分に合わせられる。その他にも、のりや半熟卵といったトッピング、ライスも大と小を用意している。

 

温かいラーメンはストレート細麺で、鶏だしに4種類のしょうゆをブレンドしたかえしを合わせたスープ。フレンチ仕込みのレアチャーシュー、メンマ、ネギ、三つ葉をトッピングしている。冷たいラーメンは中太ちぢれ麺で、鶏だしに塩ベースで貝の旨味を凝縮したかえしを合わせた冷静スープ。低温調理の鶏チャーシューやレモン、ネギやイタリアンパセリなどをトッピング。オリーブオイルで仕上げ、冷静パスタのような斬新なラーメンとなっている。

まる藤ラーメンが間借りしている「cafe青いベンチ」

■お茶取引が朝ラーの始まり 藤枝市内で約15店舗が提供

藤枝市の朝ラー文化は、お茶の取引で早朝から働く人に向けて提供されたことが起源と言われている。藤枝市は静岡県内でも有数の茶産地で、昔から仕事を終えた茶業関係者らが空腹を満たすために朝から人気ラーメン店の前に行列をつくっていたという。そこで、ラーメン店の店主が早朝から店を開け、ラーメンの提供を始めたと言われている。

 

朝ラーメンを提供している店は全国各地にあるが、藤枝市ならではの特徴は暖かいラーメンと冷たいラーメンの2種類をセットで食べるところにある。最初に朝ラーを始めた店のラーメンは、喉越しの良いつるっとした麺と脂分の少ない魚介系のさっぱりしたスープだったため、「朝から食べても胃にもたれない」と評判になった。

 

現在、藤枝市では朝からラーメンを提供する店が15店舗ほどある。元祖となった魚介系のほかにも、とんこつやしょうゆ系も増えている。まる藤ラーメンのオープンで“朝ラーの聖地”藤枝市の注目は一層高まりそうだ。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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