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2022/10/01

仕事が上手くいかない時の解決法 静岡市の女性代表は「矢印を自分に向ける」

静岡市で4年前に起業したVario’s合同会社の石光代表

■ホテルや保険会社勤務を経て起業 Vario’s合同会社の石光さん

仕事が上手くいかない時、心が折れそうな時、どんな方法で解決していますか?静岡市の若手女性経営者は「マイナスのことが起きた時は、矢印を自分に向ける」と話す。他人や社会が原因と考えると、問題解決が遅れると指摘する。

 

「基本的にマイナスのことが起きた時は、矢印を自分に向けます。自分に原因があると考えて、どうすれば良いかを解決方法を探します」

 

静岡市でシングルマザーによる仕事代行などを展開する「Vario’s合同会社」の代表を務める石光(せき・ひかり)さんは、4年前に会社を立ち上げた。自身の経験からシングルマザーの環境を変えたいと考えたことが、起業のきっかけだった。

 

起業するまでにホテルや保険会社、化粧品関連会社で働いた。転職や起業は、どれも前向きな選択だったという。保険会社で営業をしていた時は、保育園に通う2人の娘を育てるシングルマザー。成績を上げるために夜も土日も仕事をする生活で、子どもと過ごす時間が十分に取れなかった。上司に働き方の変更を相談したが受け入れられず、退社を決めた。転職した化粧品関連会社では、店舗に出勤する必要があったため、子どもの体調不良などによる急な欠勤が難しかった。

 

「何で、こんなにもシングルマザーが働きにくい社会なんだろうと頭にきました。自分の考え方を理解してもらえない会社に残るよりも、辞めた方がプラスになると思いました。自分に合っていないと原因が自分にあると捉えることで、状況を変えます。起業したのもシングルマザーの環境を嘆くよりも、自分が変えれば良いと考えたからです」

■「誰かのせい」、「社会のせい」は問題の早期解決に逆効果

退社した保険会社では、成績優秀者を対象にした全国表彰を受けた経験がある。全国表彰を目標に掲げた最初の1年は、基準に届かなかった。原因を分析すると、周囲に改善を求めたい要素がたくさんあった。だが、石さんは「まだ自分には、表彰される資格がない」と受け止めた。

 

「もう1年頑張れ、次の1年が自分の成長につながるということなんだと考えました。自分の責任と捉えた方が次の動きに早く取り掛かれます」

 

起業してからも、「誰かのせい」にしたい出来事があった。2期目が終わった時だった。事業を拡大するために金融機関に融資を申し込もうとしたが、決算書に問題があった。

 

「恥ずかしい話ですが、私は仕事を取ることに集中しすぎて、会社の経理を税理士に丸投げしていました。その結果、決算書がずさんで融資を受けられませんでした。借金をせずに会社経営をしていたので問題ないと思っていましたが、決算書の役割を痛感しました」

 

石さんは決算について勉強した。税理士を変更し、新たに社労士を入れて体制を整えた。専門家に任せれば大丈夫という“慢心”を反省。融資は受けられなかったが「決算の大切さを知り、財務を学ぶ機会と捉えました。会社として今は融資を受けるタイミングではない、将来大きな失敗をする前に必要な勉強の時期」と切り替えた。

 

「マイナスなことも全て学びです。その時に自分の問題と捉えて、早く修正できるかどうかが大切です」と石さん。他人のせい、社会のせいにするのは簡単。だが、自分が事態を変えなければ問題解決につながらない。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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