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2022/10/16

静岡県に日本最大のキウイ農園 世界で唯一の品種も 収穫期の今が観光におすすめ

日本最大のキウイ農園・掛川市「キウイフルーツカントリーJapan」

■キウイフルーツカントリーJapan 食べ放題は年中、収穫は10月~1月

日本最大のキウイ農園が収穫期を迎えている。政府の全国旅行支援が始まり、旅行を考えている人にとって、他ではできない体験や学びのある観光地が静岡県にある。掛川市の「キウイフルーツカントリーJapan」は1年を通じてキウイの食べ放題を行っており、世界で唯一の品種もある。10月から1月までは収穫体験もできるため、来園者には今がおすすめの時期となっている。

 

東海道新幹線も停車する掛川駅から車で10分、東名高速の掛川ICからは5分と交通アクセスの良い長閑な場所に、「キウイフルーツカントリーJapan」はある。キウイが描かれた大きな看板が来園者を歓迎し、東京ドーム3個分の広大な敷地へと招き入れる。

 

農園の歴史は1976年、米国から持ち込んだティースプーン1杯の種から始まった。当時、米国でも試験段階だったキウイ栽培。苗木の持ち帰りは許可されなかったが、種を日本に持ち帰って農園に植えた。

 

掛川市にはお茶やミカンを栽培する農家は多かったが、キウイ農園はなかった。全く新しい挑戦。既存のやり方に捉われない栽培で、農園の品種を増やしていく。歩みを止めず、気が付くと日本最大のキウイ農園に成長していた。

園内には80種のキウイ。ここにしかない品種も

■農園には80種のキウイ 世界で唯一の品種も6つ

農園には今、大きさや形、色や味が違う80種類のキウイが栽培されている。その中でも、涙の形がかわいいと人気の「ティアドロップ」や甘みが強い「クラッキー」など6つの品種は、世界を回っても、この農園以外にない。

 

農園では1年中、キウイの食べ放題を体験できる。ただ、収穫体験ができるのは、収穫期の10月から1月に限られる。キウイはおいしさを引き出すために少なくとも数日、長いものは半年以上寝かせる必要があるという。そのため、収穫体験をした来園者が口にするのは、事前に収穫されて食べ頃になったキウイになる。

 

キウイの収穫体験は珍しいが、実はこの農園のキウイ自体が非常に貴重。卸先は高級ホテルや三ツ星レストランなどで、スーパーでは販売されていない。一般購入は、直売かインターネットに限られている。

バーベキューをハウスの中にするのも理由が

■目指すは100%自給自足の農業 自然と地球に優しい循環型

味はもちろん、栽培方法へのこだわりも強い。自然と地球に優しい循環型農業を掲げ、100%自給自足を目指している。

 

キウイを育てるための水は、ため池に流れる森の湧き水を貯水タンクに貯めて利用する。ため池には魚やアヒルが生息しているため、栄養の多いグリーンウォーターに生成される。

 

キウイ栽培には農薬を使っていないので皮まで食べられるが、残った皮は園内で暮らすヤギやヒツジの餌となり、畑の肥料にも活用。電気は畑にソーラーシステムを導入して自家発電、自家消費している。キウイのおいしさを味わうだけでなく、子どもも大人も環境についても学べる。

 

また、園内で楽しめるバーベキューにも自然への配慮と工夫が凝らされている。バーベキューの場所は、キウイを栽培するハウスの中。雨の心配がないことが利用者に人気だが、バーベキューの煙は害虫予防になり、ハウスの加熱にもつながる効果がある。

 

灰は畑の肥料に使っている。まさに、自然を有効活用した農園と言える。

 

ティースプーン1杯の種から始まったキウイ栽培。日本最大の農園となってもなお、自然への感謝を忘れていない。そして、品種の研究も怠らず、来園者を満足させる新たな味を生み出そうとしている。

 

(SHIZUOKA Life編集部)

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