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2023/10/02

元セーブ王も候補 プロ野球参入内定の「ハヤテ223」 10月中に首脳陣決める方針

ハヤテ223の杉原代表(左)は静岡市の大長副市長を訪問

■ハヤテ223杉原代表 静岡市に内定報告

来季からプロ野球のファームリーグへの参加が内定している静岡の「ハヤテ223(ふじさん)」が2日、静岡市を表敬訪問した。ハヤテ223の杉原行洋代表は正式な参入決定まで市に継続的な支援を要望。11月のプロ野球オーナー会議での正式決定に向け、選手の獲得や監督やコーチの組閣を急ピッチで進めていく。

 

ハヤテ223は成長企業を支援する事業や教育福祉事業などを展開するハヤテグループを親会社とするプロ野球の新球団で、9月29日に都内で行われたプロ野球オーナー会議で、来季から2軍の試合に参加することが内定した。2軍のウエスタンリーグに所属し、静岡市清水区にある清水庵原球場を本拠地とする予定となっている。

 

杉原代表は2日、新規参入の内定を静岡市に報告するために市役所を訪問した。大長義之副市長らに「まだ内定なので、引き続きご支援よろしくお願いいたします。市民や県民に夢を与えられる球団をつくっていきたいと思っています」と挨拶。大長副市長は「正式決定を願っています。全力で応援します」と約束した。

 

ハヤテ223は参入が正式に決定する11月のオーナー会議に向けて、球場の改修や球場までのアクセス改善など様々な課題に取り組んでいる。中でも急務となっているのが選手の獲得と首脳陣の人選だ。

新規参入の内定を静岡市に報告したハヤテ223の杉原代表

■11月3、4日に球団独自のトライアウト 選手獲得へ

まずは、11月3、4日に清水庵原球場で球団独自のトライアウトを開催する。書類選考を通過した選手を対象に、50メートル走や遠投などの1次テストとピッチング、シートノック、打撃練習といった投手と野手を分けた2次テストを実施する。このトライアウトに加えてNPBが行うトライアウトなどで、約45人の選手を集める。

 

監督やコーチの人選は最終段階まできている。静岡県にゆかりのある人材を中心に5~10人まで絞り込んだ。実際に面談した中には、NPBで最多セーブのタイトルを獲得した元投手らネームバリュのある人もいるという。トライアウト前の10月中に監督やコーチを固める方向で動いている。

 

ハヤテ223は2軍のみで1軍がない球団のため、観客が集まるのか、健全な球団経営ができるのかなど未知数な部分が多い。杉原代表は、戦力外になった選手やドラフトで指名されなかった選手が再びNPBを目指せるチームをイメージしている。球団単体で運営できる仕組みを2~3年でつくり、それまではハヤテグループが全面的にバックアップする方針。プロ野球の球団経営は決して平たんな道のりではないが、地元に愛されるチームづくりを進めていく。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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