生活に新しい一色
一歩踏み出す生き方
静岡のニュース・情報サイト

検索

情報募集

menu

2023/11/24

ハヤテ223のネーミングライツ募集 年間3000万円は高い?安い? 約5億円の球団も

ハヤテ223の本拠地となる清水庵原球場

■ハヤテ223の参入が正式決定 来季からウエスタンリーグ

静岡市を本拠地とする「ハヤテ223」のプロ野球2軍への参加が正式に決まった。来季からウエスタンリーグに加わる。本拠地となる清水庵原球場のネーミングライツパートナー企業の募集も27日から開始。年間3000万円以上で3~5年契約となる。1年3000万円は高いのか、安いのか。1軍の球場は年間数億円が珍しくない。

 

ハヤテ223のプロ野球新規参入が、22日に都内で開催されたプロ野球オーナー会議で承認された。2軍のみの球団運営は先行きが見えない部分が少なくないが、静岡県に初となるプロ野球チーム誕生となる。静岡市の難波喬司市長は次のようにコメントしている。

 

「この度、ハヤテ球団がNPBファーム・リーグへの参加 が決定したことを大変うれしく思います。9月末に内定を受けた後、GM・監督として山下大輔氏、赤堀元之氏といった本市に縁のある方々の就任が決定し、今月には選手のトライアウトも実施して本格的に球団が始動し、頼もしく感じています」

 

ハヤテ223の新規参入決定を受け、本拠地となる清水庵原球場のネーミングライツも始まる。ネーミングライツはスポーツ施設や文化ホールなどに企業が社名や商品名を付ける権利。企業から対価を得て、施設の運営費などに充てる。

 

■清水庵原球場の命名権3000万円 エスパルスと同水準

清水庵原球場のネーミングライツは年間3000万円、3~5年で募集している。地域名の「清水」に企業名と「球場またはスタジアム」を組み合わせた愛称となる。応募期間は11月27日から12月26日まで。企業の経営安定性や社会貢献などが審査され、1月中旬に契約締結されるという。

 

同じく静岡市清水区に本拠地を置くプロサッカーチーム・清水エスパルスが拠点とする日本平スタジアムも、ネーミングライツによって「IAIスタジアム日本平(略称アイスタ)」と名付けられている。産業用ロボットを開発する企業「IAI」が今年、契約を更新した。静岡市とIAIは年間3146万円の5年契約で締結している。

 

プロ野球のネーミングライツは数億円に上ることが珍しくない。中でも金額の大きさが話題となったのは、日本ハムファイターズの本拠地「エスコンフィールド北海道」。不動産会社「日本エスコン」との契約は、これまで単年としては国内のネーミングライツ契約最高額だった日産スタジアムの4億7000万円以上と発表された。契約期間は10年以上で、総額50億円前後とみられている。

 

宮城県が所有し、楽天イーグルスが本拠地とする宮城球場は「楽天モバイルパーク宮城」と命名されている。楽天が年間2億100万円で命名権を取得している。契約する企業によって当然、球場の名前は変わるため、同じ球場でも名称が変遷するところがネーミングライツの特徴。宮城球場の場合は、「フルキャストスタジアム宮城(フルスタ宮城)」、「日本製紙クリネックススタジアム宮城(Kスタ宮城)」などと愛称が変わっている。

 

2軍のみのプロ野球チームの本拠地で年間3000万円の命名権は高額なのか、お得なのか。どんな企業から応募が来るのか注目される。

 

SHIZUOKA Life編集部)

関連記事