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2023/12/02

エスパルス初の2年連続J2 社長がお詫びメッセージ サポーターは「必然の結果」と冷静

J1昇格プレーオフで敗退し来季もJ2が決まったエスパルス

■J1昇格プレーオフ 後半ロスタイムに失点で敗退

サッカーJ2清水エスパルスは2日、J1昇格プレーオフで東京ヴェルディと1-1で引き分け、1年でのJ1復帰を逃した。山室晋也社長は試合終了後、お詫びのメッセージを発信。サポーターは願いが届かず落ち込みながらも、「必然の結果」などと冷静な声も多い。

 

「勝てばJ1」の一戦で、エスパルスは再び勝ちきれなかった。試合終了間際の後半ロスタイムにPKで同点ゴールを許した。試合は、そのまま終了。同点の場合はシーズンで順位が上のチームが勝利となるため、リーグ3位だった東京ヴェルディがJ1昇格。リーグ4位のエスパルスは1年でのJ1復帰を逃し、クラブ史上初めて2年連続のJ2が決まった。

 

今季を象徴するような結末だった。エスパルスはリーグ戦最終節を2位で迎えていた。22チーム中、17位に終わった“格下”の水戸ホーリーホックに勝利すれば自動昇格を自力で決められたにもかかわらず、1-1の引き分け。最終節に勝利したライバルのジュビロ磐田が2位に入り、エスパルスは4位まで順位を落とした。

 

■山室晋也社長がコメント発表「どん底から這い上がる」

サポーターが願っていたJ1昇格を逃し、エスパルスは試合後に公式サイトで山室社長のコメントを発表した。「エスパルスを応援してくださるすべての皆様へ」と題し、次のようにつづっている。

 

「最後の最後まで、ファン・サポーター・パートナーはじめ、数多くの関係者の皆様から、あついご声援とご支援を賜り、誠にありがとうございました。この1年間、J1昇格をかけてクラブ一丸となり闘ってまいりましたが、最後に皆様に良い知らせをお届けすることができず、大変心苦しく申し訳なく思います。クラブを代表して深くお詫び申し上げます」

 

「クラブが期待通りの結果を出せなかったことに対して、厳しいご指摘、ご批判、叱咤をいただくことはもっともであります。全てを真摯に受け止め、どんなに苦しくても顔を上げ、強い清水エスパルスの再建に向けて前に進み、このどん底から必ず這い上がります」

 

「これから再び、長く厳しい苦難の時が始まりますが、引き続き応援いただける皆様に対しましては、こういう事態だからこそ全てのエスパルスファミリーが結束し、今まで以上に全員の『心を1つ』に、クラブとともに歩んでいただきたく伏してお願い申し上げます」

 

■サポーターは再建期待 「J1で勝負できるチームに」

勝利目前で悪夢を見ることになったサポーターは意外にも冷静な声が多い。水戸に勝ちきれず自動昇格を逃し、プレーオフ準決勝の5位・モンテディオ山形にはスコアレスドローの末、順位が上だったことから辛くも決勝へ進んだ。大切な試合でもろさを露呈する今季の戦いに「J1昇格を逃したのは必然の結果」、「ロスタイムで同点に追いつかれた今季最後の試合が、この1年間を象徴している」といった声が上がった。

 

来季もJ2が決まって主力の流出が懸念されるが、「今の力ではJ1で戦えない。仮に今季復帰しても、1年でJ2に戻るだけ。それよりも、しっかりと立て直してJ1で勝負できるチームにしてほしい」、「J2で優勝、少なくとも自動昇格する力をつけて、J1をエスパルスの居場所にしなければいけない」と前を向くコメントも多い。2年連続J2で戦う現実を受け止めて、エスパルスは再スタートを切る。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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