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2024/02/11

静岡県の刑法犯21年ぶりに増加 車や自転車の窃盗に注意 特殊詐欺は減少

前年を上回った静岡県の刑法犯認知件数

■刑法犯認知件数1万5612件 前年から1343件増加

昨年の刑法犯認知件数は1万5612件で、前年から1343件増加した。前年を上回るのは2002年以来、21年ぶりとなる。中でも窃盗の件数が大幅に増え、施錠していない自転車や車が狙われている。全国的には増加している特殊詐欺の認知件数は減少し、摘発件数は増えている。

 

静岡県警によると、刑法犯の認知件数は2002年の6万3008件をピークに減少を続けていたが、昨年は増加に転じた。増加した1343件のうち8割以上となる1095件は窃盗犯で、車や自転車などの乗り物盗と万引きが増えている。

 

窃盗以外の犯罪では、殺人や強盗といった凶悪犯が66件増加の177件、賭博やわいせつなどの風俗犯は37件増加の306件。いずれも過去10年で最も多かった。暴行や傷害などの粗暴犯は92件増えて1929件だった。

 

全国的に2022年から刑法犯の件数が増加傾向にあることから、静岡県警は「新型コロナウイルスの5類移行などで人流が増えたことが一因ではないか」と分析している。

 

■全国的に増加する特殊詐欺 静岡県は認知件数減少

一方、特殊詐欺の認知件数は353件で前年から63件減少した。摘発件数は31件増加の177件と、県警の対策が一定の効果を上げた。

 

ただ、特殊詐欺の被害は全国的には都市部を中心に増えている。昨年の認知件数は1万9033件で1463件増加。被害総額は441億2000万円で70億4000万円増加となった。いずれも統計を開始した2004年以降、4番目に多い。

 

特殊詐欺の手口は架空請求の増加が目立つ。パソコンの画面にウイルス除去をサポートするメッセージが表示され、アップルギフトカードといった現金化しやすい電子マネーを狙った方法が増えている。

 

特殊詐欺の摘発件数は7219件で前年から579件増えた。摘発人数も41人増加の2499人。そのうち、20歳未満が446人で全体の17.8%を占めた。特に、被害者から現金などを受け取る役割「受け子」が多く、摘発された受け子の5人に1人が20歳未満となっている。

 

特殊詐欺は海外を拠点にしたグループのメンバー摘発も増えている。手口が巧妙化しているケースもあり、警察庁や静岡県警は実際の手口などを公開して被害にあわないように呼び掛けている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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